炭水化物なしダイエットが流行っていますが、どうやら小麦は頭皮にも悪影響を与えていたようです。
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「私たちは遺伝子操作で”破壊された小麦”を食べています」
アメリカでは2億人が毎日、何らかの小麦食品を食べ、結果として1億人以上の人が肥満、高血圧、糖尿病、心臓・内臓疾患、脳疾患、皮膚疾患などで苦しんでいます。

著者は自分の患者2000人に博士独自の「小麦抜き生活」を実践させたところ、病気、疾患の全快など、著しい改善をみました。

本書は博士の患者の実体験を随所にちりばめ、今日から使える小麦抜き生活の方法をつけた新しい食生活のバイブルとなるでしょう。

この本はアメリカの著名な循環器専門医、ウイリアム・デイビス医博の著書で、全米で大反響を巻き起こしました。アメリカ、カナダで発売たちまち130万部を突破。NYタイムズでも8週連続で実用書部門売り上げ第1位を記録しています。

その中に、ハゲに関する著述がありましたのでご紹介しましょう。
「はげ頭」のパン屋さんの体験報告--パンをやめて2ヵ月、髪の毛が、ふさふさに!

ゴードンばかりは、小麦抜きの食生活を送るよう説き伏せるのにさんざん時間がかかりました。

 彼がわたしの診察室を訪れたのは、冠動脈疾患のためです。原因の一つは過剰なsdLDLです。わたしは小麦を食事から完全に除去するよう指示しました。そうすれば、sdLDLが減少してなくなることもあり、心臓の健康がコントロールしやすくなるからです。

 問題は、ゴードンがパン屋の主人だということ。食パン、口ールパン、マフィンは彼の生活の一部であり、週7日、毎日パンに触れているのです。毎回の食事に自分が作ったパンを食べるのは、当然でした。わたしは小麦を除去するように2年間説得し続けましたが--彼は首を縦にふりませんでした。

 そんなある日、ゴードンはスキーキャップをかぶって診察室に入ってきました。髪の毛が塊になって抜けはじめ、頭皮全体に削り取られた芝生のようなはげができていました。かかりつけの医者は脱毛症と診断しましたが、原因は特定できませんでした。同様に、皮膚科医もゴードンのこの苦境に納得のいく説明を見つけられません。この事態にすっかり動揺したゴードンは、かかりつけ医に抗うつ剤を処方してもらい、恥ずかしい頭を帽子で隠していたのです。

 わたしはすぐに小麦だとピンときました。ゴードンの全体的な健康状態にもぴったり当てはまります--sdLDL、ぽっこり小麦腹の体形、高血圧、糖尿病予備軍レベルの血糖値、胃のむかつき、そして今度は抜け毛。わたしはこれが最後とばかり説得を試み、小麦抜きの食生活を強く促しました。髪の毛をほとんど失うという精神的苦痛を味わい、はげだらけの頭を隠さなければならなくなったゴードンは、ついに承諾しました。彼はパンやケーキを自分の店に並べながらも、自ら食べることはなくなったのです。従業員に説明するのも大変だったことでしょう。それでも、彼はやり通しました。

 3週間以内にはげの部分から毛が生えてきたとゴートンは報告してくれました。続く2ヵ月で髪はどんどん伸びました。そして、髪の毛がふさふさになっただけでなく、体重が5.5キロ減り、腹回りは5センチも減りました。また、ときどき感じていた腹部の痛みが消え、糖尿病予備群だった血糖値も正常値に戻りました。半年後にsdLDLを再検査したところ、67%も減っていました。
 
面倒くさい? そうかもしれません。でも、カツラよりいいでしょう。
※sdLDL→超悪玉コレステロール

どちらかと言うと糖尿病の症状な気もしますが、実は冠動脈疾患と脱毛は関係が深く、急な抜け毛が増えた場合などは、お医者さんに相談したほうがいいかもしれません。

男性型脱毛症の男性は冠動脈疾患のリスクが高い:日経メディカル

いやでも、小麦減らすって大変だなあ。パンもうどんもパスタもラーメンも食べられないぞ…。米食中心にしながら、頭皮マッサージで頑張るしか無いですね。

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