日本が抱える社会問題の1つに高齢化がありますが、政治の世界にも高齢化の波が押し寄せています。それが如実に現れたのが共産党・志位和夫委員長による演説会でした。

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横浜の関内ホールに集まった聴衆の多くは白髪か…

ハゲ頭!

年齢でいえば50代以上でしょうか。頭皮が生き生きとしている若者は数えるほどしかいません。そうした参加者の頭頂部を見たからなのか、志位委員長は「共産党に入党されることを心から訴えます」と語っています。

減少を続ける共産党の党員数

志位委員長が党員のスカウトに躍起になるのは、それだけ共産党員の数が減っているからです。数字をみてみましょう。

公安調査庁の資料などによると、共産党員の減少がここ数年続いています。2010年には41万人いた党員が、2014年には30万5000人まで減少。党員の平均年齢も1994年には55.5歳だったのが、2014年には57.2歳まで高齢化しています。

共産党の関係者は、党員数がわずか4年で約11万人も減少した理由を、共産党から抜けた人が増えたわけではなく高齢者が死亡したことが大きいと説明します。

この数字をみると、共産党の党員は高齢者から若者への世代交代がうまくいっていないということが想像できます。かつての若者には人気だったからこそ、高齢者層が今の共産党を支えているわけですが、アベノミクスの恩恵を受ける今の若者の多くが共産党を支持していないということでしょう。

党員の減少は政党としての影響力を弱めることに直結します。選挙があったとしてもポスターを貼ったり、ビラを配ったりするなどの人手が足りません。

共産党は政党交付金を受け取らず、政党の機関紙である「しんぶん赤旗」の売上で党の運営をしています。人員削減は、しんぶん赤旗の購買者数を減らすことにもなるため、人員減少は命取りというわけです。

共産党が仕掛けた打開策

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党員減少という切実な問題に直面している共産党ですが、黙ってみているわけではありません。「党勢拡大大運動」と位置付けて3つの目標を打ち出しています。

(1)すべての党支部・グループが、最低1人は新しい党員を獲得
(2)全党的には2万人の新規党員獲得
(3)全党的に「しんぶん赤旗」の2万部増

そもそも若者は新聞を読まず、赤旗の宿敵、産経新聞でさえ全国紙であることを諦め、首都圏・大阪圏のブロック紙として生き残ることを選んでいるというのに2万部増とは片腹痛いですね。
産経新聞が2020年10月をめどに、販売網を首都圏と関西圏などに限定して縮小する方針を固めたという。販売エリアの縮小で販売収入は減るものの、それ以上に輸送コストが大幅に削減できる。- 「全国紙」でなくなる? 産経の“感情の起伏”が激しかった「11月16日のこと」
大運動によってどれだけ新規党員が獲得できたのか気になるところですが、志位委員長は「寝ても覚めても大運動。脇目も振らず突き進もう」と訴えています。戦前かよ。

この発言から考えるに、まだまだ共産党の党員が不足していることがわかるわけですが、これからも頭がハゲるほど試行錯誤して左側を真っ赤に染めていただきたいですね。

ハゲ治療の皆保険化とか訴えてくれたら、応援してあげてもいいかもしれません。

そもそもレーニンがハゲてるんですけどね。 d2c0e9687d0e74cdf74dab8e15ef6706_m

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