沖縄から驚きのニュースが飛び込んできました。
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天然記念物のイリオモテヤマネコでお馴染みの西表島で、「オキナワアナジャコ」という珍しい生物が発見されたとのこと。
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(Wikipediaより)

西表島西部の船浦湾の干潟で発見されたこのオキナワアナジャコ。ザリガニのようですが尻尾は確かにシャコですね。

なぜこのニュースをハゲルヤが取り上げるのかといいますと、なんと八重山地方ではこのオキナワアナジャコを育毛剤として使っていたというのです!

地元紙・沖縄タイムスによると、昔の人はこのオキナワアナジャコを黒焦げに焼いたものを油と混ぜたものを頭皮に塗り、毛を育んでいたのだとか。

沖縄の島人、どんだけワイルドなんだよ。

オキナワアナジャコは、インド洋から西太平洋沿岸、国内では南西諸島のマングローブ林や湿地帯に生息するそうで、見つかった個体は30センチほど(デカい…)。通常は夜行性で、2メートルもの深さの穴に生息しているため、なかなか姿を現さないのだとか。だからニュースになったんですね。

深い巣穴を掘るときに出た土を積み上げて塚を作り、それによってマングローブの生態系が守られているのだとか。

海外ではハサミの部分を食べるそうなのですが、生態系を守るとか言われるとそっとしておいてあげたい気になってきます。しかし、育毛剤として使えるなら捕まえてもいいかも。むむむ…。

しかしどうして昔の人はオキナワアナジャコを黒焦げになるまで焼いて、しかも油と混ぜて塗るなんてことを思いついたのでしょうか。実は科学的にあながち間違っていないんです。アナだけに。

甲殻類のカラには頭皮にいい成分が含まれている

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2015年、鳥取大学がカニの甲羅から「キチンナノファイバー」という素材を開発しました。カニやエビ、昆虫などの外皮には「キチン」という物質が含まれています。このキチンから生まれたキチンナノファイバーを先天的に毛のないマウスの背面にキチンナノファイバーを薄く塗ったところ、わずか8時間で皮膚に変化が見られ、健康状態が改善したというのです。



八重山地方の人たちはそんな科学的裏付けなどない時代に、自分たちの経験からシャコを焼いて頭に塗ればハゲにいいってことを知っていたんですね。

生活の知恵ってすごい。

西表島にバカンスに行った際には、ぜひ砂浜でオキナワアナジャコを探してみたいですね。

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