ハゲ瀧本
この写真を見た時、我々ハゲルヤ編集部は彼のことを放っておけなくなりました。名前は瀧本裕喜さん。彼には7年間、ひきこもっていたという過去があります。

瀧本さんがひきこもりを始めたのは18歳の時でした。予備校に通うため愛知県から上京。祖母の住む東京の家に同居していました。浪人生として勉強に励んでいた時、祖父からDVを受けていた祖母は恨みの矛先を瀧本さんへ。「人生なんてつまらない」「生きていたって何もいいことないよ」と言われ続けたそうです。 

浪人生として落ち込んでいた時期に祖母から浴びせられたネガティブな言葉。瀧本さんはいつの間にか祖母に殺意を抱くようになりました。「殺してはいけない」と自分の気持ちを抑え込みながらの生活は耐え難く、愛知の実家に帰ることを決意。帰郷後、祖母への殺意が両親に向かないように自室にひきこもりました。それから25歳までの7年間、瀧本さんは部屋から出ず、家族とは口をきかなかったのだとか。

ひきこもりから5年後、心境に変化が…

引きこもりドア
ひきこもり生活を始めて5年。瀧本さんは両親が家を出た後、リビングに積まれた本の種類に変化を感じました。実家に帰ったばかりの頃は、ひきこもりを犯罪者のように扱っている本が多かったそうです。それが次第に、ひきこもりについて理解しようという本が増えていきました。

…ひきこもり生活を始めて7年たったある夜、瀧本さんは夢を見ました。

それは「理想の自分」と「ひきこもっている自分」が対話する夢。自分自身と対話したことがきっかけで、自分が変われば世界が変わることに気が付き、ひきこもり生活を終えることができたといいます。

鏡に写った自分が太り過ぎていた

 ロン毛瀧本
18歳から25歳までの7年間、自室にひきこもって過ごしていた瀧本さん。

7年ぶりに部屋を出て、鏡に写った自分の姿に言葉を失いました。7年ぶりに見る自分。髪は伸び放題の白髪交じりで、62キロだった体重も軽く100キロオーバー。得意だったピアノも7年のブランクで思うように弾けないどころか、30分椅子に座っているだけでお尻が痛くなってしまいました。

帰宅した母親は、7年ぶりに部屋を出た息子と遭遇。しかし、大きく変わった瀧本さんを見ても動じることなく、昨日会話をしたばかりのような対応で接してくれたそうです。

7年に渡る引きこもり終了の瞬間でした。

ダイエットに成功!カウンセラーとして大活躍

カウンセラー瀧本
その後、ダイエットを始め1年間で30キロ以上の減量に成功。そして髪の毛もバッサリ切って、社会復帰はもちろん私達の同志にふさわしいヘアスタイルに生まれ変わりました。笑顔も頭皮もまぶしいです。

就職活動はなかなかうまくいかないことも多いそうですが、ダイエットのエピソードはウケが抜群。ひきこもっていた頃の写真も使って、当時の話を面白おかしく伝えるひきこもり専門カウンセラーとして活躍されています。

ひきこもりでも、ハゲでも明るく前向きに生きる人間はとても魅力的です。これから益々輝く瀧本さんの人生。ハゲルヤ編集部は勝手に応援させてもらいます! 

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