日常生活の中で、他の人にとっては普通のことでも、我々にとっては思わぬ“トラップ”になることがあります。
特にカツラや増毛パウダーなどのいわゆる“ふりかけ”を使っている同志は、日頃から最新の注意を払い、そんなトラップに気を使っているかと思いますが、なんと病院にもトラップが存在するようです。
ネットではMRI検査で起こった惨事が報告され、話題となっています。
MRIの機械が「増毛パウダー」で故障
その投稿によると、ある友人がMRI検査を受けに行ったところ、MRIの機器が故障していたそうで、なんと故障の原因が「増毛スプレーをした男性が受診して内部に増毛パウダーが飛び散ったため」だったんだとか。
受診した本人も身体の中を晒した上に“ハゲ頭”を晒すハメになるとは思っていなかったことでしょう。
そもそも、MRIとは「核磁気共鳴画像法」と呼ばれる核磁気共鳴現象を利用して生体内の内部の情報を画像にする方法のこと。
高周波の強い磁場を発生させ体内の水分に電磁波をあてることで、跳ね返ってきた情報を画像化する仕組みのため、MRI受診前にはイヤリングなどはもちろん、心臓ペースメーカーや、入れ歯など、金属製品のものを身につけているか、入念にチェックされます。
しかし「増毛パウダー」は禁止事項に入っていません。J-CASTヘルスケアがMRIの製造販売元に取材したところによると、「増毛パウダーがMRIに吸い寄せられるというのは初めて聞いた」との回答を得られたとのことですが、一方で、「何らかの磁性体が含まれていれば引き寄せられる可能性はある」とのコメントもあったそう。
どうやら増毛パウダーの成分がこの惨事の原因と考えられるそうです。
なんでも、増毛パウダーの中には「酸化鉄」が含まれている製品もあるんだとか。ただ「酸化鉄」を使用している増毛パウダーを販売しているメーカーも「MRIなどでトラブルがあったという事例は聞いたことがない」と回答したそう。
一方で「酸化鉄」を使っていないメーカーは、こすると落ちるタイプの増毛パウダーの場合は「MRI内でも壁面などに頭が触れて繊維が落ち、故障の原因になる可能性があるため、MRI利用前には使用しないでいただくようお伝えしています」と注意を呼びかけています。
どちらにしてもMRI検査を受けるなら、身体を晒す前に、“ハゲ頭”を晒せということらしいです…。
MRIに増毛パウダーはダメなのか…
この投稿はネットでも話題となっており、「MRIに増毛パウダーがダメだとは知らなかった」「炭素の粉だとおもってた」と驚きの声があがる一方で「空港のセキュリティゲートは大丈夫なのか」などの声も。世の中、我々を阻むトラップがどこにあるか分かったものじゃないですね。
皆さんも人間ドックの際はお気をつけて!