強い日差しを浴びた後に頭皮がヒリヒリしたり、赤くなったりした経験ありませんか?
頭皮は顔よりも日焼けに無頓着になりがちですが、じつは人体で最も焼けやすい場所です。放置すると抜け毛やはげの原因になる場合も!
今回は抜け毛を防ぐ「頭皮の紫外線対策」をご紹介します。
頭皮は顔よりも日焼けに無頓着になりがちですが、じつは人体で最も焼けやすい場所です。放置すると抜け毛やはげの原因になる場合も!
今回は抜け毛を防ぐ「頭皮の紫外線対策」をご紹介します。
■頭皮は“顔の2倍”紫外線を浴びている!
最近は男性にも色白ブームが到来しつつありますが、まだまだ色黒の肌も人気です。特に夏は「外で思い切り日焼けしたい!」という方も多いのではないでしょうか?
ただ、注意したいのが「紫外線による頭皮の日焼け」です。頭皮は髪に覆われているため日焼けに無頓着になりがちですが、太陽に面していることから「顔の2倍もの紫外線を浴びている」といわれています。
日焼けした後に頭皮のかゆみや痛みを感じたり、皮がフケのようにポロポロむけたりした経験はありませんか?それは頭皮が紫外線ダメージを受けている証拠。
健康な頭皮は白か青白い色をしていますので、ピンクや赤になっている場合は皮膚が何らかのダメージを受けていると考えていいでしょう。特に色白な人は頭皮も焼けやすく赤くなりがちです。
「じゃあ、夏の日焼けはやめとこう」と思う人もいるかもしれませんが、紫外線は3月頃から徐々に増え始め、5~8月がピークになります。
特にUVA(紫外線A波)は一年を通して地上に降り注ぐので、秋冬でも油断大敵です。また、紫外線は散乱して地上へ到達するため、日陰にいても紫外線を防ぐことはできません。
特にUVA(紫外線A波)は一年を通して地上に降り注ぐので、秋冬でも油断大敵です。また、紫外線は散乱して地上へ到達するため、日陰にいても紫外線を防ぐことはできません。
強い紫外線を浴びると頭皮を保護している皮脂膜が酸化して炎症をおこします。さらに皮脂と水分のバランスが崩れることで頭皮環境が悪化し、毛髪を生み出す細胞の働きが阻害され発毛しにくくなります。
紫外線を繰り返し浴びると、頭皮が硬くゴワゴワに。新たな毛が生えにくくなるばかりか、今ある毛も抜けやすくなり「薄毛」をまねく要因となります。
※UVAとは、雲やガラスなどの影響を受けず、年中通して降り注ぐ紫外線です。紫外線にはそのほか、一部地上に達するUVB、地上には達しないUVCが存在します。
■紫外線は髪へもダメージを与えてしまう
紫外線は頭皮だけではなく毛髪へもダメージを与えます。強い紫外線を浴びることで毛髪を覆うキューティクルが破壊され、毛髪内部からタンパク質や水分が流出するため髪が劣化する原因に。
特に海辺は潮風に含まれる塩分と、強い紫外線で毛髪が赤茶色に日焼けするので要注意!
髪に付着した塩分が水分と皮脂を奪い髪のパサつきもおこします。痛みが進行すると髪が途中で切れてしまう“切れ毛”が増え、頭皮の毛髪密集度の減少へもつながります。
髪に付着した塩分が水分と皮脂を奪い髪のパサつきもおこします。痛みが進行すると髪が途中で切れてしまう“切れ毛”が増え、頭皮の毛髪密集度の減少へもつながります。
<頭皮のダメージは察知しにくい>
パサつきなどでダメージが分かりやすい髪と違い、頭皮は痛みが察知しにくいという特徴があります。
紫外線の影響で皮膚の細胞がじわじわと破壊されていくことを「光老化」とよび、すぐには症状がでないため、忘れたころに「いつの間にか抜け毛が増えてきた気がする」というようなケースも少なくありません。
まずは紫外線を浴びないよう心がけ、日差しを浴びてしまったな、と思ったら早急に手入れすることが肝心です。
■頭皮への紫外線を防止する方法
紫外線による抜け毛・薄毛を予防するためには、とにかく日差しをシャットアウトすることが重要です。直接日を浴びるのを防ぐため帽子をかぶるようにしましょう。
帽子は麦わら帽子のように「通気性のよい素材」でできたもの、さらに「ゆるめのサイズ」を選ぶのがポイントです。
帽子がきついと長期間の締め付で頭皮の血行が悪くなります。また、長時間かぶったままにすると帽子内部の湿度があがり、雑菌が繁殖しやすくなるので注意が必要です。
「定期的に帽子を脱いで風を通す」「汗をこまめにふく」ことを心がけましょう。
「定期的に帽子を脱いで風を通す」「汗をこまめにふく」ことを心がけましょう。
帽子がかぶれないときは、分け目部分に日焼け止めを塗ります。UV機能のついたスタイリング剤を使うのもいいでしょう。紫外線ダメージを分散させるため定期的に分け目をかえるという方法も。
■紫外線を浴びた後の手入れも大切!
日焼け止めやスタイリング剤を付けた後は、シャンプーでしっかり落としましょう。汚れや整髪剤などが残っていると、毛穴の毛根の出口をふさぎ炎症をおこしてしまいます。
特に毛根部分は皮脂が溜まりやすく、ホコリや細菌がこびりつきやすい場所なので洗い残しのないようにしましょう。
ただし、あまり強く力を入れて洗うと頭皮にダメージを与えてしまいます。指の腹を使いやさしくもみほぐすように洗うのがコツです!
<保湿を徹底すること!>
紫外線を浴びた頭皮は乾燥しているため、肌と同じくしっかり保湿してやることが大切です。放っておくとヘアサイクルが乱れ、細く弱い髪の毛しか生えなくなってしまいます。最悪、皮膚炎をおこす場合もあるので“たかが乾燥”といって軽くみると危険です。
日差しをたっぷり浴びた頭皮はとてもデリケート。刺激の強いシャンプーの使用やブラッシングでの手入れは避けた方が無難です。頭皮が落ち着いたら、ローションや育毛剤などで頭皮をしっかり保湿してあげましょう。海辺で遊んだ場合は素早く塩分を落とし、保湿効果の高いリンスで髪への潤いを補給します。
■「頭皮の紫外線対策」まとめ
頭皮の日焼けはすぐに自覚できないため、手入れもおざなりになりがちです。油断していると、皮膚はじわじわと老化を進行させていきます。将来の抜け毛や、ハゲを防ぐためにも今から紫外線予防を徹底し、日焼け後の頭皮ケアを習慣づけましょう!