武士の髪型といえば、チョンマゲ。
厳しい身分制度が敷かれていた江戸時代では、公の場に出る際にはきっちりとマゲを結っていくのが武士の務めだったそうです。確かに、時代劇『遠山の金さん』でも遊び人のときはマゲが曲がっていましたが、お白洲では真っ直ぐになっていましたね。
歳をとった武士がハゲ始めてマゲを結えなくなったら、まずは薄いところを補うために「付鬢(つけびん)」という付け毛を頭の左右に付けてマゲを作ったといいます。
これの元になったのが女性の抜け毛。当時の江戸には抜けた毛を買い集める「おちゃない」という仕事がありました。おちゃないは「おちゃないか〜、おちゃないか〜」と言いながら通りを歩いて髪を集めたそうです。
また、一部の武士は公の場に出る時にはカツラを被ったといいます。当時のカツラはすべてフルオーダーメイドの一点物。下地の銅板(台金といいます)をきっちりとアタマの形に合わせて型どり、その上に髪の毛を付けていったそうです。現在でも日本舞踊の踊り子さんや歌舞伎役者さんなんかは台金が銅板やアルミのカツラを被っていますね。
ハゲると引退とはなかなか厳しいですが、当時の武士にとってチョンマゲがいかに大切なものだったかが分かりますね・・・。
厳しい身分制度が敷かれていた江戸時代では、公の場に出る際にはきっちりとマゲを結っていくのが武士の務めだったそうです。確かに、時代劇『遠山の金さん』でも遊び人のときはマゲが曲がっていましたが、お白洲では真っ直ぐになっていましたね。
武士のカツラはフルオーダーメイドの高級品?
ここで「武士がハゲたら、チョンマゲはどうするの?」という素朴な疑問が湧いてきます。歳をとった武士がハゲ始めてマゲを結えなくなったら、まずは薄いところを補うために「付鬢(つけびん)」という付け毛を頭の左右に付けてマゲを作ったといいます。
これの元になったのが女性の抜け毛。当時の江戸には抜けた毛を買い集める「おちゃない」という仕事がありました。おちゃないは「おちゃないか〜、おちゃないか〜」と言いながら通りを歩いて髪を集めたそうです。
また、一部の武士は公の場に出る時にはカツラを被ったといいます。当時のカツラはすべてフルオーダーメイドの一点物。下地の銅板(台金といいます)をきっちりとアタマの形に合わせて型どり、その上に髪の毛を付けていったそうです。現在でも日本舞踊の踊り子さんや歌舞伎役者さんなんかは台金が銅板やアルミのカツラを被っていますね。
こちらが現在のカツラ合わせの様子。こんな感じで台金を叩いて形作っていきます。頭の形にうまく合わせるには熟練の技が必要だそう。
最終的には引退…意外に厳しい武士のハゲ事情
さて、付け鬢でもマゲを結えない、カツラもできない、そうなった武士はどうするのか。この段階まで来ると、多くの場合は高齢になっていたこともあり、「引退して家督を譲る」ことになったそうです。ハゲると引退とはなかなか厳しいですが、当時の武士にとってチョンマゲがいかに大切なものだったかが分かりますね・・・。