小学生はよく「あいつに近づくと、ハゲ菌がうつるぞ〜」と髪の毛の量が少ない同級生を無邪気にいじったりしますが、(かくいう私もに子どもの頃に言われたことがある1人です…。)なんと現実にハゲが“伝染する"事例が登場し、恐怖に怯える日々が続いています。
その“ハゲの感染”の原因とされているのが、比較的最近日本に入ってきた外来の水虫菌の一つである「トンズランス菌」。
柔道やレスリングのような身体を接触させる競技の選手同士から流行が始まったと言われており、国内では2000年ごろに競技者間での流行が問題に。全日本柔道連盟でも予防を呼びかける事態となりました。
柔道やレスリングのような身体を接触させる競技の選手同士から流行が始まったと言われており、国内では2000年ごろに競技者間での流行が問題に。全日本柔道連盟でも予防を呼びかける事態となりました。
この問題の「トンズランス菌」は水虫菌の中でも感染力が強く治りにくいのだとか。
皮膚や毛髪が含むたんぱく質を栄養としていて、一般的な水虫とは異なり、足には感染しにくく、主に頭、顔、首、上半身に症状が出やすいという特徴を持っています。
感染すると皮膚が淡く赤くなり、小豆〜爪の大きさぐらいのフケやかさぶたが出ることがあるそうですが、重症化するとなんと患部が化膿し…
ハゲる。
というのです。
しかも、恐ろしいことに化膿したことにより、かさぶたが生じて毛髪が抜け落ちるだけではなく、まれに毛根ごと破壊されてしまい、患部の毛が永久に生えなくなるとか…。
まるで“悪魔”のような所業ですね…。
ちなみに、この菌の名前は、「ザビエルハゲ」と知られる、「トンスラ」というキリスト教の修道士が頭頂部を剃っていた習慣が語源なのだとか。おそらく感染すると毛が抜けてしまうからなんでしょうね。
Embed from Getty Images
ザビエルが現れてから約500年後の世界でまさか“ハゲの伝道師”ならぬ“ハゲの伝染師”が登場するとは…。
Embed from Getty Images
ザビエルが現れてから約500年後の世界でまさか“ハゲの伝道師”ならぬ“ハゲの伝染師”が登場するとは…。
現在のところ、全国規模の調査がなく国内の感染者数は不明だそうですが、都内の大学柔道部選手への検診では、陽性率は約8%で、過去5年間で最も高かかったそう。さらに中学校の教育で武道が必修化されたことで中高生の間で流行することも懸念されているとか。
なお、床に落ちた毛髪やあかから感染することもあるそうで、競技者間の感染予防としては、
- 練習直後にシャワーや入浴をし、頭や身体を石鹸で洗う。シャワーがなければ水で濡らしたタオルで拭く。
- 練習着は柔道着は必ず洗濯する
- 競技者同士で帽子やシャツ、タオルなどの貸し借り(共用)はやめる。
- 床を掃除機で掃除し、垢・髪の毛が落ちていないようにする。
などの方法が挙げられています。
このトンズランス菌の登場はネットでも驚きともに受け止められており、
「これでヘルメット共用で禿げる意味が分かった」
「マジでこえーなこれw」
「ハゲ菌が伝染るってのは真実だったんだな」
「ついにハゲが伝染病だと証明されたか…」
などの声が。
このまま感染者が増えていったら、そのうち“夜の寝技”でも感染するということがでてくるかもしれません…。
みなさん、感染しないようにご注意を。
みなさん、感染しないようにご注意を。