独特の関西弁による歯に衣着せぬ物言いで人気だった評論家の竹村健一さんが亡くなりました。
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評論家としての評価はもちろんですが、独創的な毛髪を誇る竹村さん。髪の毛について衝撃的な伝説が残っています。それは・・・

ラジオのスタジオではカツラを外す!

カメラが回っていない時は、すべてをさらけ出す自然体だった竹村健一さん。ハゲルヤ編集部はそんな竹村さんに敬意を評して、彼が残した数々の伝説をご紹介いたします。

日本人エリート育成プログラムに参加

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関西弁にパイプにあの髪型。ツッコまずにはいられない要素満載の姿は今考えると圧倒的なセルフプロデュース力によるものだったのかもしれません。性格はかなりのポジティブシンキングで知られ、自己啓発的な意識を大事にされていた方だったそうです。

そのような考え方を培ったのは、アメリカが優秀な日本人エリートを育成するために自国に招待してくれる留学プログラム、いわゆるフルブライト奨学金留学に参加したことにあるのかもしれません。

アメリカによる日本人エリートの育成と聞くだけでなんだかすごそうですが、竹村さんはこの制度の一期生。ただのアクの強いおじさんではありませんでした。

竹村さん自身も「僕の話の根底にあるのは『日本の常識は世界の非常識』ということ。日本ではこう考えられているけど、世界ではちょっと違うよということを絶えず意識してきたわね」と語っています。

アメリカで培った英語力でエロ英会話本を出版

アメリカで日本人エリートとして育成された竹村さん。帰国後の1963年に日本で出版した著書があります。タイトルは…

『おとなの英語 ピンク・ムード・レッスン』 スクリーンショット 2019-07-12 14.48.46
この本は、竹村さんのアメリカ留学の経験を生かして出版されたもので、目次には「女の子に近づく言葉」「デート用の洒落た会話」「ペッティングのささやき用語」「最後の段階」「女性と手を切る時の会話」とピンクムードレッスンのサブタイトルに恥じないないようになっています。

この本が好評だったのか、1963年には『紳士の英語 プレイボーイイングリッシュ』を発売。

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第一章では、英語での女性器や月経の言い方を教えてくれ、本を読み進めていくとフランス語やケルト語での性器の言い方まで綴られています。

サッチャー元イギリス首相をトークでメロメロに

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80歳で現役を引退された竹村健一さん。たまに講演を行う程度は、それ以外の時間は趣味にテニスや旅行を楽しんでいました。現役時代から多趣味は有名で、テニスの他にスキー、ダイビング、ピアノ、マグロ釣り、クルージングまで楽しんでいたといいます。常に前を向き続ける姿勢で、過去を振り返ることはほとんどありませんでした。

こうしたフットワークの軽さ、多くの趣味で培ったトークに魅了されたのが鉄の女と呼ばれたイギリスのマーガレット・サッチャー元首相。竹村さんと対談したあと自らの会見を早めに切り上げ、竹村さんの部屋に寄り「さっきの対談面白かったわよ」と語りかけたそうです。この時、ピンクムードレッスンの英会話を生かして、サッチャー元首相をメロメロにしていたのかどうかは分かりません。

エロもズラも堂々とオープンにしていた竹村健一さん。ご冥福をお祈りします。

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