満員電車で横のオジサンの頭皮からぷーんとクサイ臭いがしたことはありませんか。
その瞬間、思わず「ううっ!」と息を止めてしまいますよね。ところが頭皮の臭いは他人事とは限りません。ひょっとしたらアナタの頭皮から臭いが出ているかも…
今回は頭皮が臭う原因とその対処法についてご紹介します。
頭皮のクサい臭いには主に2つの原因があります。ひとつは「頭皮の皮脂の酸化」。
頭皮が酸化を起こしている時の臭いは「油が腐敗したような臭い」に近いと言われています。
頭皮から分泌された皮脂は、時間が経過すると空気中の酸素と合わさり「酸化」を起こします。この酸化を起こした皮脂は「過酸化脂質(かさんかししつ)」という物質に変わってしまいます。
頭皮の皮脂が酸化した時の臭いの原因とは、酸化する時に皮脂の成分である「脂質」「タンパク質」「アミノ酸」が分解されることで、揮発性成分のガスが発生することが原因の一つです。
生肉や生魚を長時間常温で放置していると酸化や腐敗を起こし、ガスが発生するのと同じメカニズムなんですね。
頭皮には無数の常在菌と呼ばれるものがいます。常在菌の中でも皮脂をエサにして繁殖するするカビの一種であるマラセチア菌です。
マラセチア菌は誰の頭皮にもいますが、皮脂が多量に分泌されることでその繁殖がエスカレートします。
マラセチア菌はエサである皮脂に含まれている中性脂肪を分解しますが、この分解されてできた脂肪酸がクサい臭いの原因といわれています。
よってマラセチア菌はエサである皮脂が分泌されればされるほど繁殖が広がり、脂肪酸の排出が増加するので臭いも悪化することになります。
頭皮の環境だけでなく、生活習慣が原因で頭皮から臭いが発生していることもあります。肉などの動物性たんぱく質、脂っこい料理や食用油などに含まれる脂質を多目に摂取する食生活を普段からしていると、頭皮も臭いがちになってしまいます。
頭皮のクサい臭いを抑えるには、肉類や油類を減らして野菜や大豆食品、海藻類などを増やすことを心がけると良いでしょう。
ところが、頭皮の汚れや臭いをスッキリとしたいからといって、洗浄力の強いシャンプーを使うと頭皮の臭いの原因になることもあります。
その理由は洗浄力の強いシャンプーを使うと頭皮の皮脂を全て洗浄してしまうからです。頭皮から皮脂がなくなると、頭皮を保護するために皮脂が過剰に分泌され、ベタベタの状態になります。
過剰に皮脂が分泌されると、時間の経過ともに皮脂の酸化やマラセチア菌の増殖が進みます。
つまり、頭皮の洗いすぎは結果的には皮脂の大量酸化やマラセチア菌の増殖をまねいてしまい、頭皮からの臭いの原因になってしまうのです。
髪を湿ったままにしておくと体温で髪が蒸れ、それによりマラセチア菌が増殖してしまう恐れがあります。
またマラセチア菌に限らず、菌はジメジメして湿気が多く、長時間生暖かく、暗いところが増殖に最適な場所。清潔な状態を保つためにも、髪の毛は乾燥させておきましょう。
心のバランスも臭いの原因となります。人間の身体は強いストレスを感じると、自律神経のバランスが崩れます。それによりホルモンが刺激され急激に皮脂が分泌されてしまうことがあるのです。
頭皮の皮脂の分泌量が増加すると、やがて皮脂の酸化が起こり、菌が繁殖することにより臭いが発生するようになります。イライラして臭くなるとか人生ハードモードですよね。
さて、臭いの原因をご紹介してきましたが、次は対処法です。はシャンプーなどのヘアケアの面から、頭皮から臭いが出ないようにする方法をご紹介します。
頭皮の臭いが気になるアナタは、「石油系」・「硫酸系」といわれるシャンプーを避けるといいかもしれません。硫酸系というのは、成分に「ラウリル硫酸Na」・「ラウレス硫酸Na」など〇〇硫酸が使われているシャンプーです。
硫酸系シャンプーの特徴はお値段が安く、泡立ちが良く、洗浄力が強いことがあげられます。硫酸系のシャンプーをを使い続けると皮脂を全て洗い流してしまい、皮脂の過剰分泌の原因になってしまうことも。
お財布に余裕がある方は、天然成分配合のシャンプーを使われることをおすすめします。
正しい髪の洗い方を身につけることで、臭いをコントロールすることも可能です。
避けなければいけないのは、洗浄力の強いシャンプーを直接地肌につけてゴシゴシ洗うことです。頭皮は優しく洗ってあげましょう。
先ほど説明したとおり、濡れた髪をそのままにしておくと菌が繁殖を始めます。
頭皮からの臭いを防ぐには、濡れた髪は早めに乾かすように心掛けてください。
吸水性の良いタオルを使ってある程度湿気をとり、熱風ではない風を使ってドライヤーで髪を乾かしましょう。生乾きは洗濯物でも髪の毛でも臭うものです。
ヨーロッパの人たちは髪を毎日洗いません。でもおしゃれなフランス人が頭臭いとか聞いたことありませんよね。日本人の清潔すぎる生活習慣が、逆に頭皮の臭いを悪化させてしまっているのです。
正しい対処法で、大切な頭皮と付き合っていきましょう。
その瞬間、思わず「ううっ!」と息を止めてしまいますよね。ところが頭皮の臭いは他人事とは限りません。ひょっとしたらアナタの頭皮から臭いが出ているかも…
今回は頭皮が臭う原因とその対処法についてご紹介します。
頭皮の臭い 2つの原因とは?
頭皮のクサい臭いには主に2つの原因があります。ひとつは「頭皮の皮脂の酸化」。
頭皮が酸化を起こしている時の臭いは「油が腐敗したような臭い」に近いと言われています。
頭皮から分泌された皮脂は、時間が経過すると空気中の酸素と合わさり「酸化」を起こします。この酸化を起こした皮脂は「過酸化脂質(かさんかししつ)」という物質に変わってしまいます。
頭皮の皮脂が酸化した時の臭いの原因とは、酸化する時に皮脂の成分である「脂質」「タンパク質」「アミノ酸」が分解されることで、揮発性成分のガスが発生することが原因の一つです。
生肉や生魚を長時間常温で放置していると酸化や腐敗を起こし、ガスが発生するのと同じメカニズムなんですね。
頭皮の常在菌が排出した脂肪酸が臭いの原因に
頭皮には無数の常在菌と呼ばれるものがいます。常在菌の中でも皮脂をエサにして繁殖するするカビの一種であるマラセチア菌です。
マラセチア菌は誰の頭皮にもいますが、皮脂が多量に分泌されることでその繁殖がエスカレートします。
マラセチア菌はエサである皮脂に含まれている中性脂肪を分解しますが、この分解されてできた脂肪酸がクサい臭いの原因といわれています。
よってマラセチア菌はエサである皮脂が分泌されればされるほど繁殖が広がり、脂肪酸の排出が増加するので臭いも悪化することになります。
生活習慣に潜む臭いの原因
頭皮の環境だけでなく、生活習慣が原因で頭皮から臭いが発生していることもあります。肉などの動物性たんぱく質、脂っこい料理や食用油などに含まれる脂質を多目に摂取する食生活を普段からしていると、頭皮も臭いがちになってしまいます。
頭皮のクサい臭いを抑えるには、肉類や油類を減らして野菜や大豆食品、海藻類などを増やすことを心がけると良いでしょう。
シャンプーの使い方にも気をつけよう
髪がベタベタしたり、かゆみや臭いがでるとメントール系のシャンプーでスカッと洗いたくなります。ところが、頭皮の汚れや臭いをスッキリとしたいからといって、洗浄力の強いシャンプーを使うと頭皮の臭いの原因になることもあります。
その理由は洗浄力の強いシャンプーを使うと頭皮の皮脂を全て洗浄してしまうからです。頭皮から皮脂がなくなると、頭皮を保護するために皮脂が過剰に分泌され、ベタベタの状態になります。
過剰に皮脂が分泌されると、時間の経過ともに皮脂の酸化やマラセチア菌の増殖が進みます。
つまり、頭皮の洗いすぎは結果的には皮脂の大量酸化やマラセチア菌の増殖をまねいてしまい、頭皮からの臭いの原因になってしまうのです。
頭皮を湿ったままにするのはNG
汗や洗髪で髪を湿ったままにしておくことも、頭皮の臭いの原因になります。髪を湿ったままにしておくと体温で髪が蒸れ、それによりマラセチア菌が増殖してしまう恐れがあります。
またマラセチア菌に限らず、菌はジメジメして湿気が多く、長時間生暖かく、暗いところが増殖に最適な場所。清潔な状態を保つためにも、髪の毛は乾燥させておきましょう。
強いストレスも臭いの原因に
心のバランスも臭いの原因となります。人間の身体は強いストレスを感じると、自律神経のバランスが崩れます。それによりホルモンが刺激され急激に皮脂が分泌されてしまうことがあるのです。
頭皮の皮脂の分泌量が増加すると、やがて皮脂の酸化が起こり、菌が繁殖することにより臭いが発生するようになります。イライラして臭くなるとか人生ハードモードですよね。
ヘアケアを変えて頭皮の臭いをやっつけろ
さて、臭いの原因をご紹介してきましたが、次は対処法です。はシャンプーなどのヘアケアの面から、頭皮から臭いが出ないようにする方法をご紹介します。
頭皮の臭いが気になるアナタは、「石油系」・「硫酸系」といわれるシャンプーを避けるといいかもしれません。硫酸系というのは、成分に「ラウリル硫酸Na」・「ラウレス硫酸Na」など〇〇硫酸が使われているシャンプーです。
硫酸系シャンプーの特徴はお値段が安く、泡立ちが良く、洗浄力が強いことがあげられます。硫酸系のシャンプーをを使い続けると皮脂を全て洗い流してしまい、皮脂の過剰分泌の原因になってしまうことも。
お財布に余裕がある方は、天然成分配合のシャンプーを使われることをおすすめします。
洗髪の仕方を変えてみよう
正しい髪の洗い方を身につけることで、臭いをコントロールすることも可能です。
避けなければいけないのは、洗浄力の強いシャンプーを直接地肌につけてゴシゴシ洗うことです。頭皮は優しく洗ってあげましょう。
頭皮に優しい髪の洗い方
- まずは温かく感じるくらいのお湯だけで頭皮と髪の汚れを落としてください。
- 次に天然成分配合のシャンプーを手のひらで泡立て、指の腹を使って優しく頭皮を洗ってください。
- 時間をかけて洗い残しが無いようにしっかりとすすいでください。
シャンプー後に湿った髪を放置しない
先ほど説明したとおり、濡れた髪をそのままにしておくと菌が繁殖を始めます。
頭皮からの臭いを防ぐには、濡れた髪は早めに乾かすように心掛けてください。
吸水性の良いタオルを使ってある程度湿気をとり、熱風ではない風を使ってドライヤーで髪を乾かしましょう。生乾きは洗濯物でも髪の毛でも臭うものです。
まとめ
頭皮の臭いをゼロにすることはできませんが、対処法はあります。頭皮を洗いすぎないこと、ストレスを溜めないこと、濡れた髪はすぐに乾かすこと。ヨーロッパの人たちは髪を毎日洗いません。でもおしゃれなフランス人が頭臭いとか聞いたことありませんよね。日本人の清潔すぎる生活習慣が、逆に頭皮の臭いを悪化させてしまっているのです。
正しい対処法で、大切な頭皮と付き合っていきましょう。