日用品メーカー大手のユニリーバ・ジャパンが「LUX Social Damage Care Project(ラックス ソーシャルダメージケア プロジェクト)」というプロジェクトを立ち上げました。
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ラックスといえば青い目の女優さんが「ラックス!スーパーリッチ!」と金髪をなびかせるCMでおなじみのシャンプー。我々の頭髪をなんとかしてくれるというのでしょうか。

履歴書から写真と性別をなくす採用の話だった

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ユニリーバでは、就職を希望する際に提出する履歴書から、顔写真や性別に関する情報をすべて撤廃し、個人の適性や能力のみに焦点を当て採用するというものです。

「ラックス ソーシャルダメージケア プロジェクト」の名にもあるように、シャンプーなどのヘアケアブランド「LUX(ラックス)」も、ユニリーバのブランドのひとつ。

と、いうことは、サラサラな髪の毛をこれでもか!とアピールするCMのラックス部門に、サラサラでもフサフサでもないツルツルでテカテカの我々が採用される可能性が出てきたということです。

ケアするのは髪だけではない!

本当にユニリーバではハゲも採用してくれるのでしょうか。さっそく当プロジェクトのホームページを覗いてみました。

「ラックスがケアするのは髪だけではない。生き方のすべてなのだ」
髪の毛が乏しい人もケアしていただきたいとは、心の声。
「女性はみんな、輝く権利を持っている」
我々ハゲだってみんな、輝く権利を持っている。
「#性別知ってどうするの」
#ハゲだと知ってどうするの。
「「見ため」にとらわれずあなた自身を知ることが、女性が社会で輝くために必要」
「見ため」にとらわれずあなた自身を知ることが、ハゲが社会で輝くために必要。

ユニリーバさん、ここまで言うのでしたら、見た目にとらわれずハゲでも選んでくれますよね?

ちなみに、ラックスのキャッチコピーは「あなたの本当の輝きへ」です。頭皮の輝きだったら、フサフサの人に負ける気がしません。

下の名前から性別バレるんじゃ?

履歴書から顔写真をなくしたところで、下の名前を見れば、なんとなく性別が判別できるのでは? 当プロジェクト用に作られた、ユニリーバオリジナルの履歴書をダウンロードしてみました。

すると、なんと!記入するのは名字のみ。

履歴書


たしかに性別はわからなくなっていますが、どの鈴木か、どの佐藤かもわからなくなりそうです。男子校・女子校出身の人はどっちにせよアウトですね。

いつハゲとバレるのか?

新卒採用の場合は、まず顔写真なし、名字のみのエントリーシートを提出。

その後、Pymetrics(パイメトリクス)と呼ばれるゲーム選考となります。ゲームの結果はAIによって分析され“ユニリーバに適した人物”が選ばれる仕組みなんだそうです。

ちなみに、ユニリーバの求める人物像とは…。

-グローバルな環境でチャレンジングなビジネスを経験して成長したい人

-自分自身と企業の成長に対する情熱がある人

-世界を視野に入れ、日本に限らず多くの消費者の毎日の暮らしに影響を与えたい人

-異なる文化や価値観を持つ人と働くための論理的思考能力があり異文化コミュニケーションを楽しめる人

-自分が正しいと思ったことは地位や上下関係に臆すること無く発言できる人

-若いうちから責任のある様々な仕事をどんどん任されたい人

-既存の概念にとらわれず、新しい発想で前向きな挑戦ができる人

性別やハゲ関係なく、受からない気がしてきました。

ゲーム選考の後は「デジタル面接」「アセスメントセンター」「インターンシップ」「ディスカバリーセンター選考」「最終面接」と続きます。

デジタル面接あたりで、ハゲはバレそうですね。カメラの位置を工夫して眉より上が写らないように工夫すれば、突破可能でしょうか。いずれにしろ、なかなかハードルが高いことは間違いないようです。

中途採用もあり!

新卒だけでなく、中途採用もあります。「ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社 すべての求人一覧」をチェックしてみました。

トイレをピカピカにする「ドメスト」や、キッチンをツルツルにする「ジフ」もユニリーバの商品なんですね。サラサラの「ラックス」は難しくとも、ピカピカやツルツルだったらいけそうな気がしませんか。

ちなみに、オランダとイギリスに本拠を置き、世界180国以上に進出しているユニリーバの最高経営責任者(CEO)アラン・ヨーペ氏は…。

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ツルッツルにハゲていました。

あなたの本当の輝きです。

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