NHKで放送中の「ネーミングバラエティー 日本人のおなまえっ!」。名字のルーツに迫る番組なのですが、6月3日放送の特集は【名乗りづらい名字】ということで、

「禿」

という名字にスポットが当たる神回となりました。

禿という名字を背負った人々の苦労

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いきなり禿さんのお宅を尋ねる取材班。最初の一言が…
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「ハゲさんのお宅でしょうか?」

おいやめろ。ハゲをハゲと呼んではいけないと小学校で習わなかったのか。

しかし、言われ慣れているのか、マダムは笑顔で、
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「『カムロ』と読みます」

ハゲと書いてカムロさん。この名字で苦労したことは一つや2つではないと言います。

荷物を送ったらハゲに届いた

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禿という名字で困ったことを聞いていきます。旦那さんが転勤したときのお話です。
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先に荷物を赴任先に送った旦那さん。
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荷物が届いた赴任先は悩んでしまいます。「禿」って誰のことだろうと。そしてなんとその職場には…
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「つるっとハゲた方が1人いらした」

冤罪です。完全に冤罪です。
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禿様の荷物を受け取ったハゲ様はどう思ったのでしょうか。不幸すぎます。

漢字を説明する時に気を使う

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さらにもうひとりのマダムも「禿あるある」を披露してくれました。電話で「お名前の漢字はどう書きますか」って聞かれることありますよね。

「ハゲと書いて禿です」と言えれば楽なのですが…。
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「(電話が)男性のときは気をつかいます。『失礼ですけど〜』とは必ず前もってお話いたします。ハゲてたら申し訳ないから相手の方が」

優しい!なんて優しいんだ禿さんは。

普段から「ハゲハゲ」と言われているだけに、ハゲと言われる人の気持ちが良くわかっています。

ハゲるまで長生きできれば本望

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続いての禿さんは男性。この取材力はさすがNHKです。

「禿」という名は名乗りづらいですか?という質問に、
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「名乗りづらくないです」と即答。
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さらに、「禿だけにハゲは気になる?」とストレート過ぎる質問をぶつけるNHK。
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「気にしていません」。そうですよ、なんて失礼な!
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「名実ともに禿になるまで 生きていればいいね」

今日イチの名言をいただきました。カメラワークに悪意しか感じませんが、素晴らしい人徳です。 禿さんはみんな人間ができていらっしゃる。なぜでしょう。

禿の名字のルーツがすごかった

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そんな尊い「禿」という名字。ルーツはどこにあるのでしょうか。
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善正寺の禿和尚が登場です。フサフサでいらっしゃいます。禿という名前は、浄土真宗と深いかかわりがあるのだとか。
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なんと!浄土真宗を開いた親鸞が、自分のことを愚禿親鸞と名乗ったことがルーツですって!?
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禿を編集で光らせるNHKですが、これはすごいことになってきました。
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続いての解説は相愛大学の釈教授。今日出てきたどの禿さんより完全に禿さんです。
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悟りを求めているのに煩悩を断ち切れない自分を、「愚かなハゲ」と呼んだ親鸞聖人。そんなストイックさが生んだのが「禿」という名字でした。
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オレはまだまだだ、愚かなハゲなんだ。悟りを求めた親鸞聖人の苦悩が感じられます。

我々もよく自虐で「どうせハゲだから」「ハゲでごめんなさい」なんて言ってしまいますが、鎌倉時代から「愚かなハゲ」という概念はあったんですね。
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悟りを求める親鸞聖人のひたむきな思いから生まれた「禿」という名字。ハレルヤから生まれたハゲルヤは、そのルーツの近さに感動を隠せません。

我々もこれからは漢字でハゲを書いていきましょうかね。

禿瑠矢と。


ちなみに、「禿」という漢字のルーツは平安時代にさかのぼります。ご興味のある方はどうぞ。

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