怖いものを見た時や感動した時に「ぞわぞわっ」と震えが起きて、毛穴が一斉に隆起する"鳥肌"。

誰しも一度や二度は経験したことがありますよね。
skin-418266_1920
ではなぜ、人間の体は鳥肌という機能を持っているのでしょうか。

そもそも、動物は寒さに直面すると、放熱を抑えるために通常は寝かせている毛を立てるという本能を持っています。
792088_m
毛を立てると皮膚に接する空気の量が増え、毛の中の空気は循環しないため皮膚で温められて、温かい層が断熱効果を生むためです。温かい空気のベールを纏うわけですね。

人間は進化の過程で体毛がなくなっていきましたが、「立毛筋」という毛を立てる筋肉は残っているため、寒さを感じると、この筋肉が収縮して毛穴をきゅっと締め上げ、鳥肌が現れるのです。

鳥肌に隠されたもう一つの役割

と、ここまでは過去の研究で判明していましたが、ハーバード大学の生物学者であるYa-Chieh Hsu氏らの研究チームが、鳥肌が立つ別の理由を突き止めました。

それはなんと…

発毛を促すため

だというのです。

goosebump-arm-3_m
鳥肌が立つと緑色の交感神経から青色の毛包幹細胞に作用する神経伝達物質が放出され、これにより毛包幹細胞が活性化されて発毛が促進されることが分かりました。

先ほど、鳥肌は寒さから身を守るために、毛を立てて空気のベールを作るための防衛本能とご説明しましたが、さらに体毛を増やして、より寒さに耐えられるようにするためだと考えられています。

なんて賢い機能なのでしょうか。

論文の共著者である国立台湾大学のSung-jan Lin教授は、脱毛症が発生する仕組みと、立毛筋や交感神経の働きの間には密接な関わりがあると考えました。

この鳥肌のメカニズムを利用して、脱毛症の効果的な治療が可能になるのではないかとしています。

人間ってすごい。

寒さから身を守るために毛を増やす鳥肌。そのメカニズムが解明されれば、我々の毛髪も蘇るかもしれません。

この記事にハゲまされたら
いいね!しよう

ハゲルヤの最新情報をお届けします