頭髪を気にするのは我々中高年だけではありません。まだ年端も行かない子ども達の中にも様々な理由で髪の毛が薄くなってしまうケースがあります。

こうした子ども達のために立ち上がった一人の男がいました。彼の名前は春原正俊さん。「アデランス」の医療事業部に所属しています。
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春原さんは学生時代から散髪の時に、濡れた髪の薄さが目立つのが嫌だったといいます。そのような経験からアデランスに就職し、「同じ悩みを抱えている人の気持ちを受け止めたい」と考えました。

入社2年後の1989年、お客様に商品をオススメしている立場ということもあって、自らウィッグを着用。当初は恥ずかしい思いもありましたが、人前で話す機会が増えるたびに後ろめたさがなくなったといいます。

アデランスが40年以上続けている「愛のチャリティーキャンペーン」

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そんなアデランスが1978年から続けている「愛のチャリティーキャンペーン」。こちらは4〜15歳を対象にオーダーメイドのウィッグを無償で届けるというもので、これまで5000人以上の子どもたちにウィッグが贈られました。

春原さんはこのキャンペーンを担当しています。

キャンペーンを行う中で今でも忘れられないのが、ある一人の少女からの応募でした。小学校に入ったばかりの女の子で、打ち合わせのため自宅を訪ねたところ彼女から「ロングヘアにしたい。友達はみんなしているの」と言われたそうです。

幼い少女の言葉に心を打たれた春原さん。すぐに彼女のためのウィッグを用意しました。それからしばらく経って、完成品を彼女に届けたところ、女の子はその大きな瞳をキラキラと輝かせて鏡の前でウィッグを付け、ロングヘアになった自分を何度も何度も見ていたそうです。

「小さな子ども達も、大人と同じように悩んでいる」

春原さんは少女の純粋な姿に心を打たれ、自分の仕事の大切さを再確認したといいます。

抗がん剤の影響で髪が抜けた女の子との出会い

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自身もウィッグを着けているからこそ、子ども達の相談にも自然体で応えられると話す春原さん。2019年の年末には中学3年生の女の子から手紙が届きました。そこには「悪性の腫瘍が見つかり手術を受けたばかり」と綴られていたそうです。

手術は無事に成功したものの、抗がん剤の影響で髪が抜けてしまったため「愛のチャリティーキャンペーン」に応募した彼女。相談の結果、ショートカットのウィッグにすることは決まりましたが、彼女は翌月に高校受験を控えていました。

ウィッグはオーダーメイドのため、受験当日には間に合いません。
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春原さんは、「受験は強いストレスを伴い、まわりの目も気になるはず。大きな病気を経験した直後だからこそ、ウィッグがあれば心強いのでは」と考え、フィリピンの工場に何度もかけあいました。その甲斐あって、受験の2日前に彼女の元へ届けることができたそうです。

ウィッグをつけることで本当の自分に出会える

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女子競泳の池江璃花子選手が5月、自身のTwitterなどにウィッグを外した姿を公開したのは記憶に新しいところ。「今のありのままの自分を見てもらいたい」という思いからだったそうです。

春原さんも、自分がウィッグをつけていることを積極的に公表。ウィッグをつけることで「これが本当の私なんだ」と自ら話す方も出てきたそうです。

「ウィッグを付けることも外すことも、それが自分らしさに繋がって欲しい」と話す春原さんですが、この言葉は、大人である我々にも響きます。

ズラはかぶっても、それを隠す必要はない。ノートに100回清書したくなりますね。

アデランスが長年続けている愛のチャリティーキャンペーン。今年はコロナの影響でウィッグの発送が送れているそうですが、例年通り実施されています。詳しくはコチラをご覧ください。

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