大相撲の世界において「マゲが結えなくならった引退」というまことしやかに囁かれている噂があります。
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結論から言うとこれは真っ赤なウソ

歴代の力士の中には脱毛症のため、毛のない頭で相撲を取り続けた力士もいました。マゲがないからといって相撲を取れないわけではありませんし、相撲ができない理由にはなりません。

好角家の間では常識ですが、薄毛のためマゲを結えなくなる力士も多く、最近では、初のエジプト出身力士だった大砂嵐が大銀杏を結えませんでした。

しかし、写真のように大砂嵐は大銀杏を結いました。

これは薄毛治療によるものではなく、相撲協会で行なわれる正当な対処法で、引退した力士が切り落としたマゲの先っぽを使っています。
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力士のマゲは髪全体を束ねて後頭部で「元結」という和紙のひもで縛り、折り返して、先端部分を頭頂部に載せています。薄毛が進むと、頭頂部に載せる髪が足りなくなるわけです。

そこで登場するのが、油で固めた長さ10センチほどのつけマゲ。自毛と一緒に元結で縛りつけ、自毛になじませることで大銀杏が完成します。

エストニア出身の元大関・把瑠都も大銀杏が結えませんでした。

把瑠都が大銀杏を結えなかったのは大砂嵐のような薄毛が理由ではありません。髪の毛にくしを通すと極細の金髪が引きちぎれてしまい、マゲを結える長さまで髪を伸ばせないというもの。そこで付けマゲを使っていましいた。

髪が多すぎてカッパ頭になる力士

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薄毛でマゲが結えないのはわかりますが、髪が多すぎてもマゲを結えません。そのため毛量の多い力士は頭頂部をそり上げる「中ぞり」という手法を用いています。

毛が多いがゆえに「てっぺんハゲ」にされてしまう力士の気持ち…。

マゲを結うためには仕方がないとはいえ、中ぞりの力士がマゲをほどくとカッパのような頭頂部になります。それが嫌で、かたくなに中ぞりを拒む力士も珍しくないそうです。

髪を毎日洗えない力士の頭皮環境

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マゲを結うだけでも大変な力士の髪は、すき油という固形のびんつけ油で整えられています。力士とすれ違った時に漂うあの独特の香りの正体がびんつけ油。鼻の先をくすぐる甘い香りが漂います。

実はあの心地よい香りは力士が髪の毛の匂いを隠すためなんです。

力士は髪の毛を「オーミすき油」で固めています。文字通り、固めているため一度髪に塗ると簡単に洗い流すことができません。

稽古で汚れてもシャンプーを使わず、水やお湯で流すだけ。本場所中には験担ぎのため白星が続いている場合、洗わないという力士もいます。そこでびんつけ油を使い、髪の毛の悪臭をごまかしているというわけです。かゆくて我慢できない時はつまようじなどで頭皮を突いてしのぐのだとか。頭皮にとっては最悪なケアといえますね(笑)

引退した力士が切り落としいたマゲを付ける相撲界。我々の頭皮にもかつてフサフサだったあの髪の毛を取り付けたいものです。

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