「ぺこぱ」といえば、優しい突っ込みが印象的な松陰寺太勇さんと、顔を指で挟んで「シュウペイでーす! 」のシュウペイポーズでおなじみのシュウペイさんの2人組。お笑い第7世代を代表するお笑いコンビとして人気です。

そんなぺこぱの2人が『ここはぺこぱと倫理です。』(NHK)にて「自分がハゲていることを笑いに変えるのは、すごくポジティブで良い変換だと思うんだけど、それが全部が全部が伝わりきらないのがもどかしい」と、ハゲに対して優しすぎるコメントを残し話題となっています。
人を見た目で判断したこと・されたことはありますか
『ここはぺこぱと倫理です。』とは、テーマに沿った視聴者からの投稿を紹介し、それに対してぺこぱがコメントするという金曜深夜の5分番組。
紹介されたのは、10代から髪が薄くなってきた知人を持つ40代の女性からの投稿。
「ハゲを笑う風潮は、いまだに強いと思います」という我々の胸と頭皮に突き刺さるような内容です。
「当人がそれを笑いにしてはねのけている場合」
「その強さを否定したくないと思うけど 笑えない人だってたくさんいます」
捨て身の自虐ネタですから、そこは笑っていただきたい。ですが、笑えない空気を作ってしまっているなら、それを笑えない人を否定できません。
この投稿に対してぺこぱの2人はどんな回答をしたのでしょうか。
「昔から傷ついてきた人がいるはず」
否定しない「優しいツッコミ」で革命を起こした松陰寺さんは「見た目の笑いはフェーズが変わってきた気がする。昔から傷ついてきた人はいるはずなんだよ。世間の声が芸能界にも届いたことは、すごくいいことだと思って」
笑いゼロで真面目にハゲと向き合ってくれています。「昔から『朝まで生テレビ』が好きだった」と言うだけあって、熱い男なんですね。
さらに「自分がハゲていることを笑いに変えるのは、すごくポジティブで良い変換だと思うんだけど、それが全部が全部が伝わりきらないのがもどかしい」と。
「この問題はもどかしいね!」
捨て身の自虐ネタで戦う我々ハゲのもどかしさを理解してくれ、なんだか涙が出そうです。
ハゲなくしては笑いがとれない?
「ただ一方で、ハゲで笑いとってる人は、それしか(人が笑ってくれる)武器がないかもしれない」

「俺からハゲをとったら笑いとれないんだけど、という人がいるのも事実だから本当に難しいね」ともコメント。
やれコンプライアンスだ、やれ〇〇ハラスメントだ、差別だ蔑視だとすぐに騒がれてしまう令和の時代における、お笑いの難しさを語っていました。
松陰寺さんのコメントに対しシュウペイさんも「僕たちが正解が出せるわけじゃないから、自分たちの思ったことしか言えないけど、こういう難しいことは一緒に考えていきたいよね」と、おふざけゼロの返し。心にしみました。

「(人を)見た目で見てもいいけど入り口にすぎないよ!」ぺこぱの2人の優しさを感じたところで、叶うならば「時を戻そう! 」で我々を髪の毛がフサフサだった頃に戻していただきたいですよね。