いろいろ思うことはあるものの始まれば見てしまう、なんやかんやで盛り上がっている東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会で、かっこよすぎる選手を見つけてしまいました。
それが、パラリンピックメダリストで片大腿切断の義足アスリート、山本篤選手。
2008年北京パラリンピックで日本の義足陸上初のメダリストになり、ロンドンパラリンピックではメダルは逃すものの、リオパラリンピックでは、走り幅跳びで再び銀メダルを獲得。
さらに、2018年の平昌パラリンピックでは、スノーボード日本代表として冬季パラリンピックにも挑戦した二刀流アスリートです。
そんな山本選手はどこから見ても我々薄毛族の仲間。しかも自分のハゲた頭に対して、
「ハゲたものはハゲたんだから仕方ない」
「ハゲたものはハゲたんだから仕方ない」
「むしろ全部剃っちゃえば皆に覚えられやすくなるな、と。マイナスをプラスに考えるようになりましたね」と語っているのです。
前向きすぎませんか。
さすが、プロのアスリートのメンタル!
ハゲたものはハゲたんだから仕方ないとわかっていても、それをどうにか隠せないかと抗いがちな我々の胸に響くお言葉です。
関西で気が付いた「さらけだしたら超楽」
山本篤選手が、「全部剃っちゃえば皆に覚えられやすくなるな」と、ハゲさえもポジティブに捉えられるようになったのは、大学進学で大阪で暮らすようになった時のことがきっかけだといいます。
静岡出身の山本選手は当初、関西人に対し「人の嫌がる所をいじってきて、それを笑いにするんだ」という印象を受け、それが最初は少し嫌だったんだとか。
しかし、その経験から「むしろ全てさらけ出したら精神的に超楽になるじゃん」と気付いたというのですからさすがです。
カッコよさを追求
ハゲは隠さず、むしろ全部剃ってさらけだす山本篤選手のこだわりは、他にも。
初めて出た国際大会の写真を見たところ、自分だけブスッとした顔に感じられたという山本選手は、なんと笑顔のトレーニングをスタート。
「笑顔率」を測れるデジカメを使い、どうすればそのカメラで笑顔率100%と判定されるのか、何度も何度も写真を撮り鏡の前で試行錯誤を繰り返したというのです。
山本選手の晴れ晴れとした笑顔は、地道な努力から生まれたものだったんですね。
山本篤選手を応援しよう!
高校生の時に交通事故で左足を失い、義足を作ったことで義肢装具士に興味を持ち、日本聴能言語福祉学院義肢装具学科に入学。
大学在学時から陸上競技を始めた山本選手は、日本のパラスポーツ界の数少ないプロ選手で、年俸は1500万円。
東京2020パラリンピックでも男子走り幅跳びに出場します。
東京2020パラリンピックでも男子走り幅跳びに出場します。
8月28日、自身初のパラリンピック金メダル獲得となるのか? ハゲ界のポジティブアスリート、山本選手を全力で応援しましょう。