「ハゲたものはハゲたんだから仕方ない」そう語っていた、かっこよすぎるハゲパラアスリート山本篤選手の戦いの幕が閉じました。


東京2020パラリンピック競技大会、片大腿切断の義足アスリート山本選手は「男子走幅跳 T63」と「男子100m T63」に出場。


走り幅跳びでは、自身が持つアジア記録を上回る6メートル75の大ジャンプを見せるも、4位でメダル獲得ならず。

男子100メートルでは、残念ながら予選敗退。過去に3つのメダルを獲得している山本選手ですが、4つ目は叶いませんでした。


山本選手は、試合後にインスタグラムを更新。テレビの前で応援してくれたという家族や友人の画像とともに「メダルは逃してしまいましたが、最高のジャンプが出来ました。本当に応援ありがとうございました」と感謝の言葉をつづりました。

パラアスリートの未来のために

「ベストが出たので、もう少しやれる」39歳のベテラン山本選手は、まだユニフォームを脱ぐ気はないようです。なんてハゲかっこいいんでしょうか。


すべては、未来のパラアスリートのために。

「僕は義足で陸上をすることによってすごく生活が豊かになった。だから義足の子どもたちに走ることができるよと伝えたい」と語った山本選手。


10月には「ブレードランニングクリニック」を開催し、義足の子どもたちが競技用の義足、ブレードをつけてスポーツをする機会を設けるなど、義足の子ども達の「走りたい」という思いを支援する活動を、今後も積極的に行っていくそうです。

年俸1500万円あえて公開する理由

日本のパラスポーツ界の数少ないプロ選手である山本選手は、所属企業からの年俸が1500万円であることをあえて公開。

さらに、スポンサー収入やメダル獲得による奨励金などが加わることで「後進のパラアスリートに夢を持ってもらいたかった」と語っています。


また2017年のプロ転向後すぐに、900万円の高級外車ジャガーを購入。「かっこいい車を持つことは、憧れられる存在であるために必要かなと思いました」これもまた後輩たちへのメッセージだったのです。

「タワマンからアウディできました」お笑い芸人四千頭身の後藤さんと同じ発想ですね。

「いつか1億円を稼ぐパラリンピアンが出てほしい」という夢は、山本選手の姿を見て育った子どもたちが、きっと叶えてくれるはずです。

メダルよりも自分を超えること

大会前に山本選手は「金メダルに執着しているわけではないんです。陸上の一番の醍醐味は、自分の記録を超えていくところ。僕自身は東京では、自分自身の最高のパフォーマンスができればいいと思っています」と話していました。


まさに、有言実行。自身の記録を超えるパフォーマンスを見せてくれた山本選手は、きっとパリでもハゲかっこいい姿を見せてくれることでしょう。

在宅ワークですっかりなまってしまった体を眺めつつ、少しは運動せねばと思うハゲルヤ編集部なのでした。

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