薄毛の治療には日本皮膚科学会が作成したれっきとした「ガイドライン」があることをご存知でしょうか?

男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン

AGA=男性型脱毛症はすでに原因が解明されており、医学的根拠に基づいた治療法がいくつも分かっています。 ポイントは治療法によってオススメ度と優先度が違う点。

そこで今回は、脱毛症診療ガイドラインに沿って、オススメの治療法をご紹介してまいります。

オススメ度Aの治療法 フィナステリド・デュタステリド

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男性のAGAに対して、推奨度ランク「A」なのがフィナステリドとデュタステリドの内服治療です。

ガイドラインには、

男性型脱毛症にはフィナステリドの内服を行うよう強く勧める。一方、女性型脱毛症には行うべきではない。

と、記されています。ハゲルヤ読者の皆さんには説明不要かもしれませんが、フィナステリドは世界で20年間以上、AGAの根本的治療薬として使われている優れもの。商品名はプロペシアで、私も山ほど買っているジェネリックがフィンペシア(写真上)です。私物です。

デュタステリド(ザガーロ)は2015年に承認された比較的新しい薬ですが、効果はフィナステリドとほぼ同等で、治療薬としてはどちらも優秀です。

AGAはフィナステリドかデュタステリドによる治療をしないことには根本的な原因物質である5αリダクターゼを止めることができません。

つまり薄毛がグングンと進行してしまうわけです。

男性の薄毛の9割以上を占めるAGAについては、フィナステリド・デュタステリド内服治療が第一の選択肢となります。(こちらは男性に対しての治療になりますので女性の方はご注意ください)

オススメ度Aの治療法その2 ミノキシジル外用

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ミノキシジル、いわゆるリアップです。ガイドラインには、

「ミノキシジル外用の発毛効果に関して、高い水準の根拠があるので、男性型脱毛症に5%ミノキシジル、また女性型脱毛症に1%ミノキシジルを外用するよう強く勧める」

と、あります。

リアップは特許が切れ、各社からお手頃なジェネリックミノキシジルが出ていますので、毎日こまめに塗りましょう。私はリザレックコーワが安いので使っています。


オススメ度Bの治療法 植毛手術、低出力レーザー

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オススメ度Bの治療法はいくつかあり、1つは自毛植毛手術です。

自分自身の太い毛を毛の少ない部分に移植する方法で、内服薬や外用治療に加えて、さらなる改善が期待できる治療法となります。手術のため費用が高額になることが多く、あくまでも追加で行う治療法の1つと考えるのがよいでしょう。 

もう1つ、オススメ度Bの治療法は、赤色LEDによる低出力レーザー。一定の波長のLEDやレーザーには美肌効果があると報告されています。同様に髪の毛にも改善効果があるという報告があるうえに、一定の安全性も確認されているため、ガイドラインで推奨された方法です。

以前ハゲルヤでは12万円の自腹でレーザーヘルメットを買いました。オススメBでよかった!


ガイドラインには、

LEDおよび低出力レーザーの発毛効果に関しては、有用性を示す十分な根拠があり、副作用も比較的軽微であることから、適切な機材を使用して行うよう勧めることにする。

と、記されています。適切な機材に出会いたいですね。

一部の育毛剤に配合されているアデノシン外用もオススメ度Bの育毛アイテム。ミノキシジル外用剤と同等の効果も報告されています。予算次第で選択肢に入れる治療となるでしょう。

オススメ度Cの治療法 かつら

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意外にもガイドラインには「かつら」についても記されています。

かつらは薄毛を治す治療ではないですが、社会的生活を送る上での対処法であり、生活の質や満足度を改善させる効果があります。 

ガイドラインには、

かつら着用は脱毛症状を改善するものではないが、通常の治療により改善しない場合や、QOL が低下している場合に、行ってもよいことにする。

と、あります。

ハゲが改善しないことで、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)が下がってしまっているならば、かつらを着用したほうが人生楽しいですよ、ということですね。

深い、深いなあ。

まとめると、AGA治療はまず、フィナステリド・ミノキシジル内服治療が最も優先度の高い治療です。そこにミノキシジル外用剤治療。その他は希望と予算に合わせて利用するといいでしょう。

プロペシアとリアップの黄金コンビは、しっかりガイドラインに沿ったものだったんですね。

さあ、今日から始めましょう!

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