ハゲルヤ編集部のライターとして、「毛」にまつわる記事を日々探している中で興味深いものを見つけました。
ITmediaビジネスオンラインに掲載されていた「ハゲはセクシーな国もあるのに、なぜ日本人は恥ずかしがるのか」という記事です。

世は空前の脱毛ブーム。手足や胸に毛がないツルツルな男=美しいと考える時代が訪れると、ツルツルつながりでハゲた頭も「セクシー」や「清潔」と考えるひとが増えるのではないか…というものです。
記事を執筆した窪田順生氏は、根拠としてイギリスのネットメディア「UNILAD」が発表した英国と米国の合同オンライン調査で、女性の半数近くが「ハゲはセクシーだから好き」と回答したことをあげています。
ハゲルヤでも以前から、ブルース・ウィルス、ジェイソン・ステイサム、ドウェイン・ジョンソンらツルツル頭がセクシーと評されるハリウッドスターに注目してきました。


しかし、ハゲてセクシーなのはいずれも外国人。なぜ海外ではツルツル頭が人気の足を引っ張らないかというと、そこには毛に対するお国柄があるようです。
全身脱毛サロンを運営するヴィエリスの海外男性に対する脱毛レポートでは、米国人男性の69%がアンダーヘアを整えており、そのうち17%が無毛なのだそうです。英国人男性の場合は57%がアンダーヘア脱毛を、オーストラリア人男性は70%がムダ毛を処理しているというデータも出ています。
パイ○ンならぬパイ○ンが世界のスタンダードだったんですね…。
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日本人がハゲにネガティブなイメージを持ったのは戦後になってから

窪田さんは日本人がハゲに持つネガティブなイメージは戦後に生まれたものだと話しています。実は戦前から1950年代くらいまで、ハゲは今ほどネガティブな印象はなく、カツラを被って隠すほど恥ずかしいものではなかったそうです。
例えば、戦前にはハゲを自慢するコンテスト「光頭会」が開かれていました。国会でもイベントが開催されるほどで、当時の新聞にはハゲている政治家10人がニコニコしながら並んでいたとか。ハゲていることが個性やキャラクターとして認知されていたわけです。
加トちゃんのキャラクターがハゲのイメージを変えた

窪田氏は、ハゲのイメージを変えた2人の人物の名前をあげています。
1人はハゲヅラをかぶった「デン助」というキャラクターで、1950年代後半に大人気だった浅草芸人の大宮敏充さん。
もう1人がハゲヅラを被ったキャラクターで国民的な人気者になったザ・ドリフターズの加藤茶さんです。
ハゲを武器に日本中を笑いに包んだ彼らでしたが、一方で「ハゲ=みんなに笑われる道化師」というイメージが日本社会に広まっていったと窪田氏は指摘。
窪田氏も2人を悪者にするつもりはなく、ハゲをいじる文化は以前からあったもので、それを映画やテレビで広めたのがたまたまこの2人だったと説明しています。
ハゲに医療が近づいた!カツラでメンタルケア

日本におけるハゲのイメージが定着していく中、医療業界がハゲに急接近。きっかけは、病気や事故で頭髪を失った人たちの「義髪」というカツラを提供している老舗メーカー「東京義髪整形」の活動にありました。
東京義髪整形では、髪の悩みを持つという共通点から男性のハゲも患者として扱うようになり、カツラでメンタルケアをすることが大切と訴えていったそうです。
こうしてハゲが単なる個性として扱われていた時代に、ハゲが前向きに生きるためには隠すことも大切という考え方が浸透。そして現れたのが「アデランス」です。
アデランスの創業者根本信男氏は、男性用カツラはハゲを隠したいという欲求から使用しているため、1度使用した客は2個目、3個目と買い続けるということに気がつき創業したとか。
ちなみにアデランスは、4歳から15歳の子供を対象に、オーダーメイドのウィッグを無償で提供する「愛のチャリティーキャンペーン」を40年以上続けています。カツラが人を前向きにする力を知っているからこそですね。
ちなみにアデランスは、4歳から15歳の子供を対象に、オーダーメイドのウィッグを無償で提供する「愛のチャリティーキャンペーン」を40年以上続けています。カツラが人を前向きにする力を知っているからこそですね。
ハゲのイメージは変わっていくのか?
現代では当たり前になりつつあるハゲに対するネガティブなイメージは、世の中のトレンドやマーケティングによる部分が大きいと窪田氏は指摘します。
ハゲルヤ編集部としては、欧米のようにツルツル頭の男性がセクシーとモテる時代が来ることを願うばかりです。
