ハゲ芸人の新星として注目されるお笑いコンビ・シシガシラ。M-1グランプリでは4年連続準々決勝進出を果たし、さらなる活躍が期待されています。
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シシガシラの特徴は、脇田浩幸のキレイなハゲ頭を生かしたハゲネタ。コンプライアンスに厳しい昨今、テレビではハゲネタをすることも難しいなかで「シシガシラだから許せるハゲネタ」と高い評価を受けています。

そんなハゲネタに逆風が吹く時代でもブレずにネタをするシシガシラですが、彼らの真骨頂といえるのが「放送禁止用語」というネタ。


ボケの浜中さんが「看護師」「スチュワーデス」といった職業の名称について「今はコンプライアンス重視なので言ってはダメです」とコンプライアンスについて触れながら、「発信する側の人間だから気をつけないと。もっと知識を得たハゲにならなきゃ」とツッコミの脇田さんをたしなめる。

これに脇田さんはあ「ハゲは規制されていないの?」とツッコミ。コンプラ重視の風潮を逆手にとったネタになっています。

ハゲネタをするつもりはなかった


昔からハゲていたという脇田さんですが、これまでハゲネタをしたことはなかったのだとか。理由は「こいつはいかにもハゲネタをやりそう」というお客さんの予想を裏切りたかったから。

シシガシラを結成当初は普通の漫才をしていたのですが、芸人仲間から「2人ともこれが最後のコンビって覚悟でやるんだろうから、そろそろ真正面からハゲネタをやるべきなんじゃないか」と言われて、ハゲネタをスタート。

ボケの浜中さんは1〜2本でハゲネタはなくなると思っていたそうですが、いざ作ってみるとハゲていない浜中さん、ハゲている脇田さんの2つの視点があり、ネタが尽きることはないとのこと。

消去法で生まれたハゲネタ


ハゲネタに舵を切ってから、すでに誰かが手を付けているハゲネタを捨てていく作業を経て、消去法で生まれたのがシシガシラのハゲネタだと、脇田さんは語ります。

浜中さんはシシガシラのネタについて、いわゆるハゲイジリのネタではなくて、ボケの浜中さんの正論に、ハゲの常識が加わることで世間とどんどん離れていく作りの漫才と説明しています。

今の時代に「ハゲネタ」を行うことでクレームが届いていないのか気になるところですが、いまのところ批判の声はないどころか「シシガシラのネタは笑えちゃうんだよな」という反応が多いそうです。

テレビよりも劇場のほうがコンプラに敏感な面も…


脇田さんは、テレビだと事前にネタの言い回しについて打ち合わせがある一方、劇場はお客さん1人1人がコンプライアンスの基準を作っている。そのためお客さんのほうが敏感なケースが多いと話します。

容姿イジリを中心としたネタだと、子供たちがマネすることも危惧されますが、浜中さんは「いじめにつながらないようにネタ作りを気をつけている」のだとか。

たしかにシシガシラのネタは一発ギャグのようなマネができるフレーズではなく、最初から最後まで聞くことで面白さが分かる構成がしっかりされている漫才。マネをするならネタを完コピしないと面白さが伝わりません。

ハゲが嫌な気持ちになるようなネタはやりたくないと話すシシガシラのおふたり。コンプラ時代に現れたハゲ芸人・シシガシラ。ハゲルヤ編集部は彼らのことをこれからも応援し続けます。

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