薄毛の悩みは世界共通。韓国のソウル市議会では、脱毛に悩んでいるソウルの青年たちがソウル市から治療費の支援を受けられる制度について話し合いが行われています。
若ハゲを税金で救おう!
制度の必要性を訴えているのは、韓国最大野党「共に民主党」のイ・ソラ市議。青年脱毛治療支援条例というもので、法案の内容と趣旨を国民に知らせて意見を求める手続きを行っているそうです。ハゲルヤ編集部員としては大賛成の1択である今回の条例。イ・ソラ市議のほか30人が発議者として名を連ねているそうで、韓国の薄毛治療に対する関心の高さがわかります。
条例案は3月10日まで市議会臨時会で審議・議決され、本会議を通過すれば制定されるそうです。
肝心の条例案ですが、ソウル市に3ヶ月以上住んだことのある19〜39歳の薄毛の男性に経口用治療剤の購入金額の一部をソウル市が支援するというもの。治療剤購入のために本人が負担する金額をソウル市がバウチャー方式で支援する方法になる見通しです。
課題とされているのは、範囲・対象を特定することが難しく、費用を推計できないという点。一口に薄毛といっても様々な状態の方がいるでしょうから、たしかに特定が難しいですね。
選挙の公約にも!? 韓国の薄毛事情
韓国の国民健康保険公団の健康保険診療の状況によると、2020年、韓国で脱毛症の人口は23万3194人と、2016年に比べて全体で9.9%増加。脱毛症の64.4%は20〜40代に集中しているとか。
実は韓国で薄毛はかなり大きな問題で、今回の条例案を提出した「共に民主党」のイ・ジェミョン代表は2022年の大統領選に出馬した際、薄毛治療に健康保険を適用することを公約に掲げていました。
すでにソウル城東区では韓国初の脱毛支援条例が可決。脱毛症と診断を受けた39歳以下への支援策を予定しているといいます。予算はおよそ2000万円だといいますから本気度が伺えますね。
ただこうした動きに対して、医療保険の財政が負担している中、髪の毛に充てるのはいかがなものか。難病治療に充てるべきでは?という声も出ているそうです。
ハゲも治らない難病なんですけどね。生命に関わらないですから、難しいところです。
ハゲも治らない難病なんですけどね。生命に関わらないですから、難しいところです。
イ・ソラ市議の案がどのような決着をみせるのかわかりませんが、韓国でもたまにはいいことをする議員さんがいるものです。