
コンビニでお昼でも買おうかなとお弁当コーナーを眺めていたら、突然「はげ」の文字。日頃からハゲを気にしすぎて、ついに幻覚まで見えるようになってきたかと思いきや、本当に書いてありました。
ぶたはげ監修 炭火焼き豚丼

帯広の味、炭火焼き豚丼 ぶたはげ監修。ぶ、ぶたはげ…って、俺に言ってる?
昨今のコンプラでは地上波で流せないレベルの容姿批判にドキドキしてしまいましたが、「ぶたはげ」というのは北海道帯広市の豚丼の名店のようです。

天ぷら屋「はげ天」の豚丼で「ぶたはげ」

なぜ豚がハゲてるんだ、と疑問に思って調べてみたところ、こちらは帯広にある天ぷら屋さん「はげ天」のグループ企業。はげ天の豚丼だから「ぶたはげ」ということですが、すごい名前をつけたものですね…。
でもまてよ、以前ハゲルヤでも取り上げた銀座の名店「ハゲ天」に、豚丼なんてあったっけ?
銀座「ハゲ天」と帯広「はげ天」が存在した
Googleで「ハゲ天」と検索してみると、なんとハゲ天とはげ天は別物!2つの「ハゲ」が存在したのです!
これは横浜のキタムラとキタムラK2のお家争い、福岡中洲の長浜屋・長浜家の暖簾分け争いのやつなのか、調べざるを得ませんね。
銀座のハゲ天は昭和3年創業。東京九段でお店を始めた創業者の渡辺徳之治氏が若ハゲで、翌年銀座にお店を引っ越すとき、ハゲの天ぷら屋→「ハゲ天」を屋号にしたのが始まりでした。
いっぽう帯広の「はげ天」は昭和9年に小樽で創業。初代の矢野省六氏がハゲていたため、小樽中学の先輩が「はげ天」と、名付けてくれたものなのだとか。
僅かではありますが、銀座ハゲ天のほうが5年ほど「ハゲ」を名乗るのが早かったことになります。
共通するのは両店ともに初代がハゲ。同じ思いで天ぷらを揚げていたのでしょうか。
銀座ハゲ天はお盆に乗せられた料理のような家紋がトレードマーク。

帯広のはげ天は、直球で初代のハゲ頭をトレードマークにしています。

これが、日本2大ハゲの天ぷらチェーンということになるんですね。ハゲは偉大だ。
帯広「はげ天」は香港に進出
帯広の「はげ天」は2016年に香港へ進出。そして「ぶたはげ」も2021年に香港進出を果たしています。銀座の「ハゲ天」は2015年にタイバンコク伊勢丹に進出しましたが、バンコクの伊勢丹が2020年に閉店。2016年にマレーシアの伊勢丹へ海外2号店をオープンさせますが、こちらもホームページから無くなっていました。
海外進出は「はげ天」のほうが順調なようです。やるな3代目社長。
ぶたはげ監修の豚丼食べてみた

セブン-イレブンと組んで弁当の全国展開というのもなかなかのやり手。勇気を出して買ってみましたが、店員さんは「ハゲがぶたはげ買ってるぜ」と内心思ったことでしょう。あ、温めお願いします。

タレが蓋にベッタリつかないようにビニルシートで覆われています。日本人の気遣い。

具とご飯は別盛りです。702円取るだけのことはありますね。

トレイを滑らせてオンザライス。黒胡椒がアクセント。

さっそくいただきましょう。ロース肉に甘めのタレ。炭火焼きと名乗るだけあり、炭の風味が口いっぱいに広まります。

別盛りの効果もあってライスはベタづかずいい感じ。甘味がちょっと強いかな。

七味たっぷり、追い黒胡椒をしたら味が締まりました。これくらい刺激的なほうが頭皮にも良さそうです。
ハゲ天とはげ天の違いは豚丼だった
コンビニから始まった、「ハゲ天とはげ天」の違い探し。豚丼をメインにしているのが、帯広の「はげ天」で、天ぷらがメインなのが、銀座ハゲ天ということがわかりました。「ハゲ」がつくお店で最も有名と言っても過言ではない「ハゲ天・はげ天」。これからも全国のハゲを勇気づけるべく、美味しい料理で盛り上げていただきたいですね。