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「坊主は高校球児らしさの象徴」

そんな“なんとなく続いているだけの当たり前”が、今の時代に合わなくなってきました。

高校野球で坊主頭が伝統化されたのは、第1回全国高等学校選手権大会(1915年)が第一次世界大戦(1914年〜1918年)の真っ最中に開催されたことに由来します。

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当時の日本国民は丸刈りが当たり前。坊主頭の球児が甲子園に出場していた印象が今も色濃く残り、高校野球界全体の“伝統”のようになっているというわけです。

100年経っても坊主頭の高校野球

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時代は令和になり5年が経ちました。

思春期真っただ中の高校生に好きな髪型をさせてあげたいと思うのは、すでに我々が髪を失い、好きな髪型をすることも叶わないからかもしれません。

そんな高校生のリアルな気持ちを、

「う~ん、マンダム!」

で、おなじみのマンダムが調査していたのでご紹介したいと思います。

高校生の10人に1人が、髪を理由に部活を諦めた

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マンダムが高校生1000人に調査をしたところ、10人に1人が「髪を理由に入部を諦めたり退部する経験をしたり聞いたことがある」という結果になりました。

好きな髪型をしたい!というのはそれくらい大切なことなんです。

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さらに、「現在通っている学校のおしゃれや自己表現の自由度は、今の社会の流れに合っていると感じますか?」という問いには、生徒の約4割、部活動顧問を担当する先生200人の約半数が「ギャップがある」と回答。

教育改革の遅れが如実に現れていますね。

文化部でもコンクールのために髪型指定

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そして、部活動における髪型のルールに疑問を感じるのは野球部に限ったことではありません。

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文化部でも「コンクールで前髪を指定される」などの理不尽を感じていることがわかりました。ルッキズムを否定しようと躍起になっている世の中で、見た目でコンクールの順位に影響するなんて、なんて前時代的な国なのでしょうか。

学生たちが可哀想に思えてきました。

自由な髪型はモチベーションに繋がる

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また「髪の長さや髪型で自己表現をできることが、部活参加意欲やパフォーマンスアップに繋がると思いますか?」という問いに対しては、約70%が「繋がると思う」と回答。

髪型ひとつでやる気がアップするのならば、すぐにでも自由にさせてあげたいですね。

脱「丸刈り」の高校も甲子園へ

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ちなみに、今春の選抜高校野球大会に丸刈りではなく“短髪”で出場した宮城県代表の仙台育英はベスト8に進出。

同じく宮城県代表の東北高校も坊主頭を撤廃し、神奈川県代表の慶應義塾高校に至っては、

「丸刈りはEnjoy Baseballじゃない」
「『さあ、行こうぜ』『元気出そうぜ』の声出しは無駄」
「グラウンド入退場時の"一礼"なしでいい」


と、昭和の精神論からいち早く脱しておりました。さすがは慶應義塾です。

とにもかくにも、競技人口の減少が叫ばれる野球を救うには、坊主頭の強制を辞めることが第一歩になるのかもしれません。

そして「BE ANYTHING,BE EVERYTHING.」(なりたい自分に全部なろう)というスローガンを掲げるマンダムさん、我々薄毛族がなりたい自分に全部なれる日は来るのでしょうか。

「う~ん、マンダム!」な画期的な商品の開発、期待しています。

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