現役ハゲ芸人の代表格としてハゲルヤにも度々登場していている、アンガールズの田中卓志さんの初めてのエッセイ集『ちょっと不運なほうが生活は楽しい』が8月31日に発売されました。
そんなに売れているならと読んでみたところ、冴えない見た目が原因で起こる不運なエピソードの数々に思わず涙したり、首がもげるほど頷いたり。そしてたくさんの勇気をもらいました。
女性に対して敵意さえあった卑屈なハゲ芸人が結婚を意識するまでの心境の変化とは? ハゲで彼女ができないと悩んでいる同士のアナタは、きっとハゲまされることでしょう。
付き合う女性の条件とは?
「黒髪」
「清楚」
「人を見た目で判断しない」
「僕を1回もキモいと思ったことがない」
「僕に似ている虫を殺さない」
「港区で遊んでない」
「落ち着いていてあまり怒らない」
「清楚」
「人を見た目で判断しない」
「僕を1回もキモいと思ったことがない」
「僕に似ている虫を殺さない」
「港区で遊んでない」
「落ち着いていてあまり怒らない」

こちらはすべてアンガールズ田中さんが、“付き合う女性の条件”として挙げていた項目です。
「わがまますぎるだろ!」と自ら突っ込むほどの理想の高さに、だから結婚できないと思った方もいるかもしれません。
しかし、これらの条件を挙げるに至るには、田中さんが見た目が原因で受けてきた、長年に渡る様々な不運があったのです。
女性とは下劣な存在である
この条件に合わない女性とは接触を避けよう。女性を敵対視し続け、結婚も半ばあきらめていたところ、出川哲朗さんから、重大なアドバイスをもらいます。
「イジられる芸人は結婚といったどこか幸せな側面がないと、これから先、歳を重ねると笑われなくなるよ」
この一言により、田中さんは自分を変える決意をしたんだそうです。
付き合う女性の条件を一つに
まずは女性を敵だと思うことを辞める。そして7つあった“付き合う女性の条件”も1つに絞りました。どうしても譲れなかった一つの条件が…
「あまり怒らない人」
そしてみごと2021年12月、15年ぶりに彼女ができたのです。この時田中さんは45歳、ハゲ中年に春が訪れた瞬間でした。
バカリズムからのアドバイス
やっとできた彼女との結婚を意識するも、なかなか踏み込めずにいた田中さんの背中を押したのは、アイドルグループ「でんぱ組.inc」元メンバーの夢眠ねむさんの夫、バカリズムさんでした。
早くした方がいいですよ、僕はもっと早く結婚すればよかったと思ったんです。別にいつ結婚しても同じですし、結婚してみたら、あっこんなもんかっていうくらいのことなのに、なんのタイミングをはかっていたんだと後悔したんです。
バカリズムさんの言葉をきっかけに、プロポーズに向けて準備を始めた田中さん。
指輪を用意して夜景のキレイな場所でプロポーズをしようと、まずは指輪を調べるところから始めたんだそうです。
プロポーズ大作戦
お世話になった彫金師さんの元へ行き、一点物のオリジナルデザインの指輪をオーダー。完成した指輪が届くと、箱をパカッと開く練習。
パカッがうまくできるようになったら、次はポケットから出すところから練習。数時間のトレーニングを積んで、いざ当日。時は2023年の元日でした。

1年前に告白した晴海ふ頭の客船ターミナルのデッキで夜景を見ながらプロポーズする予定だったのですが、まさかの客船ターミナルがない!
すでに閉鎖され、解体中の工事現場の金網横にある防波堤でプロポーズをしたんだとか。
「あの……僕は抱かれたくない芸能人1位になるような不細工ですけど、他を頑張りますので結婚してください!」

予定通りにはいかなかったもののプロポーズ成功。彼女いない歴15年から、交際1年で結婚した田中さんは、エッセイをこう締めくくりました。
結婚して少し経って思うことは、唯一僕が挙げていた「怒らない人」という条件のこと。結婚して早速色々と妻に怒られた。ただその時感じたのは怒られても不思議と嫌じゃなかったということだ。(中略)結婚相手への条件なんて挙げても意味がないことに、結婚をして気付かされた。
なんてハゲいい話なんでしょうか。相手に多くを望まないことが結婚への近道だったんですね。
「自分を変える」言うは易く行うは難し。
ハゲを受け入れてくれた奥さん。怒られることを受け入れた田中さん。素敵ですね。
我々も、ありのままを受け入れてくれる素敵な女性を探しましょう。
ただし、田中さんは貯金が1億円あることで有名ですから、男は財布の中身も大切だ、ということは肝に銘じておきたいですね。
ハゲを受け入れてくれた奥さん。怒られることを受け入れた田中さん。素敵ですね。
我々も、ありのままを受け入れてくれる素敵な女性を探しましょう。
ただし、田中さんは貯金が1億円あることで有名ですから、男は財布の中身も大切だ、ということは肝に銘じておきたいですね。