ハゲやデブといった容姿をいじることがテレビのコンプライアンスに引っかかる件について、ハゲルヤではたびたび記事にしてきました。

「ハゲいじりに後悔」「私のデブはいじって」マツコ・デラックスが本音を吐露
【悲報】リニューアルした「サラリーマン川柳」コンプライアンス強化でハゲネタ追放か

ただテレビを観ると、ハゲいじりもまだ許容されている部分はありますし、なによりオジサンならいじってもOKという風潮を感じる瞬間があります。

例えば、8月中旬に放送された『ダウンタウンDX』

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スタジオには鈴木奈々とギャロップの毛が生えている方・毛利大亮が出演。鈴木さんが自身の顔をInstagramにアップしたところ、毛利さんから「一番かわいい」という趣旨のDMが届いた…というエピソードを披露。

これに鈴木さんは「怖くて!すごく!」と、ネガティブな反応を示し、毛利さんに対して観客が悲鳴をあげました。

バラエティとしては120点のやりとりですが、男女平等の視点からみるとどうでしょうか。

例えば、女性タレントが男性タレントに「カッコいいです!」とDMしていたことを暴露されて、男性が「怖い!」と叫ぶのはアリなのか。

もしこのやり取りをした場合、炎上するのは女性タレントではなく、男性タレントになるかもしれません。

男女逆転で考えると見えてくるもの

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また、10月下旬に放送された『上田と女が吠える夜』では、タレントのゆうちゃみさんが、LINEを大量に未読スルーしているという流れで、お笑いコンビのぺこぱ・シュウペイさんからのメッセージには返信していないというトークが展開されました。
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共演者から「シュウペイなら返さなくていい」という声が集まり、笑いになりましたが、男女を入れ替えて考えてみましょう。

若手俳優が年配の女性芸人から届いたLINEを既読スルーしていたとして、共演者から「それは返さなくてOK」と笑い飛ばすことになるでしょうか。

不思議ですが、前者のオジサンを蔑むのはバラエティとして成立しますが、後者は笑えないのでは…と予想されます。

岸田総理の増税メガネは?

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政治の世界では、岸田首相が「増税メガネ」と揶揄されています。あだ名としてはかなりストレートにネガティブなものですが、総理大臣が女性だったらどうでしょう。

例えば、小池百合子東京都知事を「緑のおばさん」と揶揄したら、大きなヒンシュクを買うでしょう。男女平等を訴えるなら、女性も同じようにイジってOKということを言いたいわけではありません。

「おじさんイジりはOK」という認識が当たり前となっていることはいかがなものか…という話です。
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おっさんに人権はない、とはよく言われますが、男性は被害者でもいいという先入観がジャニーズ事件を生んだのではないのでしょうか。

本当に男女平等、ジェンダーレスを目指すのであれば、お互いにコンプレックスを個性として認め合い、笑いに昇華させる世界が健全だと思います。

俺のハゲ、笑ってくれていいからな!

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