常日頃から「育毛」に関する最新情報を追いかけているハゲルヤ編集部に、新たな育毛薬が特許を取得したとのニュースが飛び込んできました。
特許を取得したのは三重県伊賀市に本社を構えるニチニチ製薬株式会社。2024年1月24日、乳酸菌素材を用いた研究で「育毛用又は脱毛防止用外用剤」の特許を取得したそうです。
さらに中国でも日本に先立ち2023年12月15日に特許を取得済みとのことで、本気度が伺えますね。
育毛に乳酸菌の効果は?
今回、試験で使用したのはエンテロコッカス・フェカリス乳酸菌。乳酸菌は主に食品の原料として用いられていますが、近年では化粧品での有用性について大学で共同研究が行われているそうです。
エンテロコッカス・フェカリス乳酸菌について調べたところ、乳酸菌の中でも、これまであまり脚光を浴びていなかったもので、ここ数年の腸活ブームで注目されるようになったのだとか。
体内の生物学的反応を引き出して治療を行う物質で、お子様にもペットにも効果が期待できるのだそう。
乳酸菌による育毛については、カップヌードルの日清食品も研究を続けています。
実験では最短約1ヶ月で育毛効果が
ニチニチ製薬株式会社は特許を取得するにあたって40〜70代の男女5人に対して、頭皮の地肌が見えて気になる部分に1日1回、就寝前とお風呂上がりに髪の毛を乾燥させたあとに塗布する治験を行いました。
その結果、早い被験者で使用から4週間目、遅い被験者でも8週間目には地肌が目立たなくなっていることが確認できたそうです。
薄毛対策として、外用薬や内服薬、植毛などがありますが、外用薬や内服薬の中には性別や年齢によって使えなかったり、副作用があったりします。
ニチニチ製薬が今回特許を取得した乳酸菌素材には、医薬成分が含まれていないことから、副作用の心配や年齢・性別の制限なく誰でも使用できます。
乳酸菌素材の育毛剤はまだ特許を取得した段階ですが、これから商品化されるのか。ハゲルヤ編集部は乳酸菌ドリンクをごくごく飲みながら引き続き注視していきます。