髪の神社といえば、京都の御髪神社が有名ですが、首都圏に暮らしているとなかなか参拝に行けないのが悩みでした。

しかし先日、京都の御髪神社の記事をSNSで紹介したところ、東京にも髪の神社があることをハゲルヤ読者の方が教えてくれたのです!
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こりゃ行ってこなくてはバチが当たる!!

ということで、京浜東北線に乗って王子駅へやってきました。
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王子駅から徒歩3分 王子神社を目指す

王子駅では親水公園口から降りてください。改札を抜けるといきなり公園です。看板に偽りなし。
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川沿いの遊歩道を歩いていくと、丘を登る階段が右手に見えてきますので、えっちらおっちら登りましょう。
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坂を登ると、本堂の横にショートカットして到着します。
王子神社本堂
こちらの立派なお社は王子神社のもの。横道を進み、駐車場を抜けていくと…
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ありました。こちらが関神社。髪の神様が僕らを待っています。
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百人一首の「蝉丸」を祀った神社

関神社の由来
関神社が祀っているのは、百人一首でおなじみの蝉丸公(せみまるこう)、そのお姉さんの逆髪姫(さかがみひめ)、侍女の古屋美女(ふるやのびじょ)。
関神社の由来看板
その後が大事なのに、看板が薄くなって読めない!薄毛に対する試練なのかこれは。仕方ないのでかいつまんでご説明します。

姉のためにカツラを作った蝉丸

蝉丸
平安時代前期の歌人、蝉丸。目が不自由で琵琶の名手だったとされています。蝉丸のお姉さん、逆髪姫は名前の通り逆髪に悩んでいました。そのお姉さんのために、侍女の古屋美女に命じてカツラ(かもじ)を考案したことから、元祖カツラを作った人「髪の神様」となったのです。

カツラ作ったのって、蝉丸だったのか!

また琵琶の名手ということもあり、髪の神様だけでなく、歌舞音曲・芸能の祖神として滋賀県の関蝉丸神社に祀られています(こちらが本社↓)。
関蝉丸神社
そして江戸時代になり、江戸のカツラ業者が集まって王子神社の中に末社が建立されたのだとか。いやあカツラに歴史ありですね。

髪にまつわる職業の人たちが再建

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その後、昭和20年(1945年)4月13日、第2次世界大戦の空襲で焼失してしまいましたが、カツラ業者や床山さん(大相撲の力士や映画俳優の髪を整える人)たちによって、昭和34年(1959年)に再建されました。
関神社石垣
床山組合一同。
毛塚
松竹に大映に日活。当時の映画会社がズラり。映画にはヘアメイクさんもカツラも欠かせないですからね。
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「人毛商」ってすごい。夫のために長い髪の毛を切って懐中時計の鎖を買った妻の話は海外でしたが。

そびえ立つ毛塚にご利益を感じる

毛塚
そしてパワフルにそびえ立つこちらが「毛塚」。

こちらは、お釈迦様が多くの弟子を引き連れて、祇園精舎に入られたときに、貧女が自らの髪の毛を切り、油に変えて光を献じたところ、大突風にも耐え、輝きを放ったと言い伝えに基づいて昭和36年(1961年)5月24日、毛髪報恩と供養のために建立されました。

では、フサフサが取り戻せるよう、お願いしたいと思います。
関神社本堂
私の毛根と、ハゲルヤ読者の毛根が、元気を取り戻せますように!!!

蝉丸さん、どうぞよろしくお願い申し上げます。

そして東京人毛商工会さん、東京床山協会さん、東京かつら協会さん、関西カツラ協会さん、神社の由来が薄くなって読めなくなっているので、こちらの修復をお願いいたします。我々「薄い」にはデリケートですので…。
関神社看板
関東近郊にお住まいの読者の皆様も、ぜひ一度行ってみてください。駅から近くてすごく便利でした。
王子神社鳥居

関神社へのアクセス

JR京浜東北線「王子」北口 東京メトロ南北線「王子」3出口より 徒歩3分

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