余命は短くて10年。
『全力!脱力タイムズ』など多くのバラエティ番組にも出演している、経済評論家の岸博幸さんが「多発性骨髄腫」を公表したのは、2023年の7月下旬のことでした。
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それから4週間の入院を経てメディア復帰したのが8月末。抗がん剤治療によりハゲてはいたものの元気な姿を見せてくれました。

これまでフサフサ街道をひた走ってきた岸さんにとって、人生初めてのハゲ。薄毛とは無縁と思っていた分、最初はかなり落ち込んだそうです。

岸さんを救ったやしきたかじんさんの写真

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そんな岸さんを救ってくれたのは、2014年に食道がんで64歳で亡くなった、やしきたかじんさんの奥様から届いたメールだったといいます。

やしきたかじんさんは、岸さんにとってテレビの世界のイロハを教えてくれた恩人の1人。そして奥様からのメールには、抗がん剤治療で髪の毛を失ったたかじんさんの写真が添えられていました。

抗がん剤治療から10日で抜け毛

抗がん剤治療の翌日から吐き気と食欲不振に悩まされたという岸さん。それでも6日が過ぎた頃には吐き気が徐々におさまったといいます。

そう思ったのもつかの間、10日経った頃に次の副作用が表れました。そうです。抜け毛です。
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頭を洗うと髪の毛がごっそりと抜ける。目覚めると枕の上に大量の抜け毛が散らばっている。そこからわずか数日で完全にハゲたとのこと。

我々薄毛族は、個人差はあるもののゆっくりなだらかにハゲていきますが、わずか10日で一気にハゲるのもまた、それはそれは辛いことでしょう。

最初はかなり落ち込んだ

「シャワーの際、手のひらにごっそりとついてくる抜け毛を見ると、すごく悲しい気持ちになった」

「元来、髪が太くて、硬く、そして多い。薄毛とは無縁と思っていたから、やはり最初はかなり落ち込んだ」

元経産官僚のスーパーエリートだって、ハゲたらそりゃあ落ち込みますね。お察しします。
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そんな岸さんに救いの手を差し伸べたのが、やしきたかじんさんの奥様でした。

やしきたかじん奥様からのメール

たかじんさんが亡くなってからは交流が途絶えていたという奥様ですが、ニュースで岸さんの闘病のことを知りメールを送ってくださったとのこと。

そしてそのメールには、たかじんさんも抗がん剤で頭髪が抜けたことが書かれており、さらにその時の写真が添えられていました。
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たかじんさんもハゲとは無縁の人生だったことでしょう。

しかし、その写真に写っていたのは見たこともないくらい髪を短く刈り込んだたかじんさん、さらに、スキンヘッドになった後に髪が少し生えてきた頃のたかじんさん。

写真を見ることでたかじんさんから学んだ「どんなことでも楽しんでしまう」という精神が蘇ってきたといいます。

刹那のハゲをエンジョイしよう

「ハゲは5分で慣れる」「そもそもおっさんの髪型になど関心ないと改めて実感」とハゲてもなおポジティブ発言をしていた岸さんですが、そんな風に思えるまでには様々な葛藤があったんですね。



岸さんいわく、

「頭から髪の毛という存在が消えたのは、60年の人生で初めてのこと。いずれまた髪が生えてくるのだから、今この刹那のハゲを、思い切りエンジョイしよう。そんな風に、考え方が百八十度転換できたのだ」

とのことですが、そうなんですよね。
治療から1年経った今、岸さんはこうやってフサフサを取り戻しているわけです。

ちなみに、奥様が送ってくれたたかじんさんの写真は、今もお守りとしてスマホの待ち受け画面にしているそうです。

あなたは、お守り代わりに誰の写真を待ち受け画面にしますか?

ハゲてもなお、ポジティブに生きていきたいですね。

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