近年、企業における福利厚生制度の充実化が急速に進んでいます。
25186311_s
人材不足が深刻化する中、優秀な人材の獲得と定着を目指し、従来の画一的な制度を見直す企業が増加。特に中小企業においては、大企業に対抗するためのオリジナリティあふれる取り組みが必要となってきているのです。

こうした流れの中で、神戸市に本社を構える吉岡興業の取り組みが話題となっています。この企業は、1951年創業、従業員27名、工場設備・機器の商社。業界の常識を覆すような独創的な福利厚生制度を導入し、社員の満足度向上に成功しています。

薄毛治療サポートという画期的な福利厚生

30811153_s
同社の福利厚生でハゲルヤ編集部が注目したのが、AGA(男性型脱毛症)治療への補助制度。入社1年目の男性社員は「前髪部分の薄毛進行への不安」を感じて専門クリニックで診断したところ、通常1つの毛穴から3本生えるべき髪が、2本、さらには1本に減少していることが判明したといいます。

この男性社員がAGA治療を始めた理由は、営業職として自信を持って顧客対応するため。会社側が月額7,590円を負担する制度を利用し、経済的負担を軽減しながら治療に専念できているのだとか。

外見への自信が仕事の成果に直結するという今日的な課題に対し、ハゲをケアしてあげるという会社が現れたのが実に令和ですね。

ペット忌引き休暇制度も

pets-3715733_1280
吉岡興業の福利厚生は、AGAケアだけにとどまりません。

たとえば50歳以上の社員限定で、通常料金8,910円の「ドクターストレッチ」を会社負担で受けられる制度を設け、中高年層の体調管理を支援しています。

一方で、柔軟性の高さを象徴するのが「ペット忌引き休暇」。

事前登録を行えば動物の種類を問わず、ペットが死んでしまったときに最長5日間の休暇を取得できます。犬や猫はもちろん、亀などのペットにも適用されますが、家族同然に動物を扱う現代的な価値観にマッチした福利厚生なのではないでしょうか。

ペットロスの悲しみは5日では癒せませんが、しっかりとお別れできることは大切だと思います。

加えて、ユニークな制度として、大阪万博の会場で撮影した写真を同社のInstagramに投稿すると最大2万円を支給する仕組みも導入。

社員のプライベートの活動を企業の広報施策と直結させる斬新なアイデアなのかもしれません。
instagram-5409107_1280
こうした取り組みは、社員数の規模が大きくない企業だからこそ実現できるもの。従業員一人ひとりのニーズに細かく応える姿勢は、画一的な福利厚生では拾いきれない多様な要望に対応する道筋を示しており、今後の企業経営における重要なヒントとなりそうです。

ハゲに悩む我々は、福利厚生の充実を人事部に掛け合ってみてもいいかもしれませんね。

この記事にハゲまされたら
いいね!しよう

ハゲルヤの最新情報をお届けします