SNS時代のカリスマ美容師
3000名ものクライアントを持つ独立系スタイリストなのですが、街中で声をかけた一般の人々をスタイリッシュに変身させる「渋谷でイメチェンさせる人」というコンセプトで、各種SNSプラットフォームに映像コンテンツを投稿し続けています。そんなカンタさんが今回取り上げたのは、「富士額特有の生え際ラインが、まるでM字型脱毛症のような見た目を作り出してしまう」という課題を抱えた男性。
気にしている額の部分をカバーしようと前髪を降ろしてはいるものの、うねりや隙間が発生しており、率直に言えば密度が乏しく見え、実年齢より上に見られる原因となっていたそうです。
普段は自宅付近の1000円カットで、特定のスタイルをオーダーせず、ただ短くしてもらうだけという男性。カンタさんは髪の毛を確認しながら、「前髪を作る時、生え際のラインに沿ってカットしなければ、穴が開いたような空間が生まれてしまうんです」と説明します。

男性は、カンタさんの分析に安心し「自分に合うヘアスタイルが分からないので、全て委ねたい」と、人生で初めてのイメチェンに期待を膨らませました。
立体的な前髪でハゲ隠し
カンタさんは男性のヘアスタイルに対して「前髪は生まれつきのクセか、長年同一箇所で分け続けた結果か…いずれにせよ、目を引く空間が生じていました。加えて、髪の質感が柔らかめなので薄く見える傾向にある。額への不安とともに、弱点をカバーできるよう下ろすデザインを構築しました」と語ります。
前髪を下ろすデザインを選択したのにはもう一つ。その方が卵形や円形の輪郭に近付けられるため、男性の顔の特徴にマッチすると判断したそうです。
毛髪が過度に長いと重量感が出て暗いイメージになるため、毛先に軽やかさを演出しつつ、さらに顔の周辺に落ちる髪を作ることで、スタイリング無しでも幼くに見えないよう配慮したと語るカンタさん。
また、男性が頬骨と顎のラインが若干張り出している骨格だったため、サイドの髪は頬骨を半分カバーする長さに設定し、顎の張りを少し目立たなくできるよう完成させました。
こうして、どことなく年老いて見える髪型から、アイドル風のスタイリッシュなルックスへと男性は劇的な変化を遂げました。
Beforeがこちら↓
Afterがこちら↓

動きと豊かさのあるヘアデザインをキープするにはアイロンとワックスでのスタイリングが必要ですが、初心者でも実践しやすいテクニックをカンタさんが指導。
男性は「前髪の立体的な作り方は全く知識がなかったので、教えていただけて助かりました」と鏡に映る自分の姿を笑顔で眺めて、カンタさんに一礼。そんな男性にカンタさんは「少しずつ練習して挑戦してみてください!」と応援メッセージを贈りました。
ハゲルヤ読者のみなさんも、カンタさんにイメチェンしてもらうために、まずは渋谷の街をウロウロするところから始めてみませんか?
