昨年、ハゲ界隈を大いにザワつかせるニュースが韓国から飛び込んできたのを覚えているでしょうか。韓国政府が、抜け毛や薄毛の治療に健康保険を適用する政策を推進すると発表したのです。
外見を重視する若者の間で、薄毛が就職や結婚に悪影響を及ぼすという切実な悩みが広がる中、李在明大統領は保健福祉省に適用拡大の検討を指示し、当時の会見でこう力説していました。
「昔は美容と捉えていたが、最近は生存の問題と受け止められているようだ」
思い返せば李大統領は、かつての選挙戦でも「抜く」という言葉と「投票で選ぶ」という言葉が同じ意味を持つことを利用し、ハゲ層の心を揺さぶるこんなスローガンを掲げていました。
「李在明を抜けば李在明が植える」
財源確保のために適用対象を若者に限定する案まで浮上し、いよいよ国がハゲを救済する時代が来たと、ハゲから熱い視線が送られていたこのニュース。先日、この夢のような政策について、ひどく悲しい続報が届きました。
結論から言うと、薄毛への保険適用は事実上撤回されてしまったのです。

限りある国家予算をハゲ治療に投じることに対し、大韓医師協会ががんなどの重症患者への負担軽減を優先すべきだと猛反発。さらに、いまだ保険適用外の難病に苦しむ患者団体からも、優先順位が違うと怒りの声が殺到しました。

限りある国家予算をハゲ治療に投じることに対し、大韓医師協会ががんなどの重症患者への負担軽減を優先すべきだと猛反発。さらに、いまだ保険適用外の難病に苦しむ患者団体からも、優先順位が違うと怒りの声が殺到しました。
保守系の野党からは、政治的な人気取りのポピュリズムをもじって「毛ピュリズム」だと強烈な皮肉を浴びせられ、結局のところ国民の支持を得られなかったのです。
韓国には、わずかな期待を持たせておいて最後にどん底へ突き落とすことを「希望拷問」と呼ぶそうです。
国を挙げてのハゲ支援という壮大な夢を見させられ、結果的に残酷な拷問を受けることになった韓国のハゲ同士たち。今回届いた続報はあまりにもシビアな結末でしたが、彼らの頭皮と心に、今はただ静かに同情の念を送りたいと思います。

